同一労働同一賃金
「同一労働同一賃金」について調べてみました。
二つ思うところがあるので書きます。
人はどういう環境でやりがいを感じるのか?
その名の通り、
同じ労働には、同じ対価を与えましょうという考え方。
理由は、正規社員と非正規社員の格差解消。
企業の賃金支給を厚くして、生産性の向上。
しかし、格差や、生産性や向上は賃金差を埋めるだけでは解決しない。
働く人がやりがいを感じる環境は、
1、がんばれば給与が上がる(透明性のある評価制度)
2、がんばれば成長できる(期待感の持てる教育研修制度)
このどちらかがあることです。(両方である必要はない)
よって、非正規社員の賃金を同じにするだけでは、
生産性は上がらない。
しかし、現状では、
非正規社員にここまで仕組みを整備できる企業は少数。
今、無理やり同一労働同一賃金を導入しても
混乱を招くだけ。
日本型正社員の限界
二つめは、
そもそも、日本型正社員とは、
長期雇用を前提とし、
一つの組織の中で様々な業務をこなせるゼネラリストを育成する。
が今までの定義。
しかしこの考え方が、
正社員の流動性低下につながっている。
変化の速い今の世の中についていける人材が育たない。
それに対して、これからは仕事(JOB)に人を付けるべきとの考え方。
その仕事をこなせるのなら、正社員も非正規社員も関係ないじゃん。
同じ賃金で当たり前じゃん、となるのは当然の理屈。
裏返せば、正社員も常にうかうかしていられない時代。
70歳まで働き、常に新しい知識や技術を身につけないと、
JOBを任せてもらえない。正規も非正規も関係ない。
一生楽にならない・・・
と捉えるか、
生涯スキルアップできて新しい仕事にチャレンジできる!
と捉えるか。
こういう時代だからこそ、
キャリコン自ら「自己効力感」
を高めて、
精進しなくてはいけない。
以上