AIと人事は、ここまできている。
驚きの連続でした。以下の本。
最新テクノロジーを活用した、人事、労務関連の事例を集めたムック本です。
特に、AIの活用はこれからの職場を確実に変えると、
感じます。
詳細は本の中身に譲りますが、いくつか紹介します。
AIで離職予防??
AIを取り入れた離職予測の事例。
社員との面談記録をAIで分析し、言葉の内容から離職の可能性を指摘。
アラートを出し、未然に離職を防ぐというもの。
実際大手医療事務スタッフ派遣会社ではこの仕組みを活用し、
スタッフの離職率を37%➡16%へ引き下げた効果があった。
興味深いのが、AIが「離職可能性が高い」とピックアップする社員の傾向。
・発言に前向きと後向きの内容が混じっている
・仕事と家庭の両立、通勤時間の長さ、プライベートに関する悩み
発言に以上の内容が含まれる社員は、離職可能性が高いそうだ。
更に学習を重ねることで、より予測の精度を高めていく。
人間の経験値だけで対応していては、どんどん置いて行かれることは間違いない。
また、勤怠データから離職リスクの高い社員を抽出するシステム。
出退勤や休暇の管理をシステム上で行う会社は多いと思うが、
その実績をAIで分析。
例えば、休日出勤や有給休暇の消化状況から離職リスクを判断し、
リスクが高いと判断された社員へは人事がフォローしたり、
先回りして対策を立てることができるというもの。
有給を短期間で取りすぎたりしていると、辞める事を考えているのか?
とか判断されるのかな。。。
メールの文面は丸裸にされている
最後に、メールの文面から、パワハラやセクハラの可能性のある上司(社員)
を事前検知し、対策できるというメール監査システム。
トラブルを事前検知できるメリットはあるものの、そこまで
監視されるのはいかがなものか・・・と思うのは私だけでしょうか。
AIが凄いのは、学習し更に精度をあげていく能力。
使えば使うほど、人間の知識や経験値では及ばない域に進むので、
精度で張り合っても意味がない。
AIをうまく活用することが必要だ。
直接触れ合う事、話を聞いてあげる事など、
今のところ「ヒト」でしかできない部分を組み合わせ、効果を
最大化する事が肝だと思う。
キャリアコンサルタントとしては、このようなテクノロジーを提案する知識は持ちながら、直接ヒトにアプローチできる強みをどう活かすかがポイント。
「ロボットキャリコン」が出るまではもう少し時間が掛かると思うので、、、
以上