こんばんは。
今回は、今新たに叫ばれている「2025年問題」について
書いてみます。
過去の中小企業関連記事⇊
目次⇊
「事業継承」問題が、日本の経済を揺るがす
日本には、中小企業がたくさんあります。
- 日本企業の実に99%以上は中小企業
- 2016年時点で中小企業・小規模事業者の数は357.8万者(中小企業庁の調査結果)
その中小企業の事業継承が、危機に陥ると言われています。
200万人!!
この人数は、2025年に70歳を超える中小企業のオーナーの人数と言われています。
約1.8人に1人は70歳以上のオーナーとなり、かなり高齢化する印象です。
そのオーナー達が一斉に継承を考え出しても、継がせる子供がいなかったり、
子供がいたとしても、継ぐのを嫌がったりすることも考えれられます。
また、従業員を後継者に指名するにも、適切な人材がいるとも限りません。
事業売却も考えられますが、こういった中小企業が一気に市場に出て来ることを
考えますと、売却価格で折り合わなかったり、うまくいかない事も予想されています。
日本の中小企業は、大手製造企業の重要部品の下請けを担っている企業も多く、
多数の企業の存続が危ういとなると、日本経済全体の問題ともとらえられます。
人材と中小企業を結びつけるには
チャンスさえあれば企業経営をしてみたい、と思うビジネスマンは意外と
いるような気がします。
サラリーマンでも、経営に近いポジションで働いていたり、
それなりの規模の事業所のマネジメント経験がある人材などは、素養もあるのではと思います。
問題は資金です。
事業継承を行うとなると、株式譲渡が行われるわけで、
多額の資金が必要となります。事業規模によっては億単位の
資金が必要になることもあります。
意欲はあったとしても、一サラリーマンがそのような多額の資金を用意することは
現実的ではありません。
中小企業と経営したいビジネスマンをマッチング
解決策は、ないでしょうか。
例えば、事業継承したいオーナーと、
会社を経営してみたいビジネスマンをマッチングできないでしょうか。
【マッチングの仕組み】
- ・企業オーナーと候補者が面談、企業説明などを実施
- ・双方合意した場合は、ビジネスマンは中小企業へ転職
- ・1~2年など期限を決め、実際に現場で働き、経営に携わる仕事もしてもらう
- ・KPIを設定し(数値目標、従業員支持率等)、期限が来たら実績を評価
- ・クリアした場合は経営権を譲る
オーナーからすると、会社を無償譲渡するのは・・・
とういう思いはあるかと思います。ただ、継承ができずたたむしかないよりは、
自分が手掛けてきた会社が残せる喜びがあると思いますし、
株式をある程度自分の手元に残すことで、経営に関与する事も可能です。
まとめ
しかし、この仕組み、人材紹介としてはうまく行かない気がします。
1~2年で辞めてしまう可能性のある人材に、高額な紹介料を払う
にはかなりのハードルが感じられます・・・
手法に課題はあるにせよ、このような問題が迫る中小企業オーナーと、
やる気に溢れた若い方を結びつける意義はあるように思います。
これからも中小企業の動向には、注視してゆきます。
☆本日の一枚☆