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【実務で使えるキャリア理論】シャインのキャリア・アンカー

 

キャリアコンサルティング理論について
いくつか解説したいと思います。
 
まずは、シャイン先生。
私が2009年にCDAを取得した際、
一番自分自身にフィットすると感じた理論です。
 
当時の私は30代前半。
転職もすでに数回重ねており、自分に合う職場は何なのか・・・
と、もがく毎日でした。
 
その時に、出会ったのがキャリア・アンカー。

まずは「キャリア・アンカー」「組織の3次元モデル」
おさらいをしてみましょう。
 
 目次です⇊

エドガー・H・シャインのキャリア・アンカーとは?

 

キャリア・アンカーとは、

個人が選択を迫られた際に最も犠牲にしたくない価値観、

欲求、能力のこと(船を係留する錨に例えられる)

 
【8つのキャリア・アンカー】
  1. 専門・職能別コンピタンス
  2. 全般管理コンピタンス
  3. 自律・独立
  4. 保障・安全
  5. 起業家的創造性
  6. 奉仕・社会貢献
  7. 純粋な挑戦
  8. 生活様式

就職、転職、仕事の転機に遭遇した時、キャリア・アンカーに立ち返ることで、進むべ

き方向を決断する助けになります。

 

船が錨で係留され流されないように、キャリア・アンカーは自分の変わらない特性なの

です。

 

やや内容が難しいですが、専門書も出ています。

 

この本の巻末にある質問に回答することで、自身のキャリア・アンカーを知ることがで

きます。私もやってみましたが、結果は後ほど。

 

キャリア・アンカーについてシャインは以下のように語っています。

 

 

 

キャリア・アンカーがはっきりしない場合 

 

経験が少なくキャリア・アンカーがはっきりしない場合、どうすればよいか?

 

選択しようと考えている仕事について想像してみて、

自分がその状況に置かれた時にどう対応し、

どのような気持ちで働いているかを考えてみるとよいでしょう。

 

事例1)飲食店の従業員として働く場合。お客さんと絶えずコミュニケーションを取っている場面と、厨房で素早く料理を作り、綺麗に盛り付けを行わなければならない場面を想像し、どちらが向いていそうかを検討してみる。

 

事例2)マネジメント職の経験が無い場合。その職に就き、プロジェクトを自ら立ち上げ運営している場面を想像してみる。メンバーへ指示し、スケジュールを管理する立場として働く自分は適性があるかどうかを検討する。

 

または、その仕事に就いている人に聞いてみて、どんな状況か情報を得る。加えて、自

分が務める場面を想像してみるという方法もよいでしょう。

個人と組織はどうあるべきか

 

結論としてシャインは、

個人の欲求と組織の要望をマッチングすることが最も大事であり、その責任は個人だけ

でなく、所属する組織とそれぞれ分かち合うべきだと語っています。

 

個人は自らの洞察を深め、まずはキャリア・アンカーを浮かび上がらせる。それを組織

のマネージャーへ共有すること。

 

組織が何かを用意し、ひとりひとりに有効なキャリアを歩ませてくれるだろうと期待す

る、「組織任せ」ではいけないと説いています。

 

組織がすべき3つのこと

 

個人と組織がよりよい関係となるには、組織にもすべき事があると説いています。

 

【組織がすべき対応】

  1. より柔軟性のあるキャリアパスと、報酬、インセンティブ制度。多様な個人の欲求に対応するため。
  2. 経営者自身も自己を洞察し、キャリア・アンカーを把握すること。それにより部下に手本を示すことができる。
  3. 組織は個人に対して、組織が要望することを明確に示す事。

 

最後に、私のキャリア・アンカー上位3は以下でした。

  1. 自律・独立 7.6点
  2. 専門・職能別コンピタンス 5.2点
  3. 起業家的創造性  4.8点

 

最下位は保障・安定で1.6点。

 

安定よりも、専門性を身につけ自身の裁量で仕事をしたいという考えが強い自覚はある

ので、自律・独立が飛びぬけている結果は納得できました。

 

組織の3次元モデル

 

もう一つ、シャインが唱えた組織開発理論を紹介します。


組織内の移動を3つの軸で説明した考え方、組織の「3次元モデル」です。

 

【組織の3次元モデル】

第一次元「機能の軸」:組織の機能間の境界線を移動するプロセス。製造→販売→マーケティングというような、業務の横移動を表す。

第二次元「地位の軸」:一般社員→主任→係長というような、縦の昇進を指す

第三次元「中心性の軸」:同一業務や地位であっても、より組織にとって重要な業務に関わる過程。会社の中枢に寄っていくイメージ

 

例えば、20代、30代は「機能の軸」で組織内を横移動し、様々な知識や経験を身につけ

ることがよいと言われています。

 

ある程度の年齢になれば、「地位の軸」という縦の移動を意識することで、責任ある仕

事を担うようになります。

 

「中心性の軸」は、会社に対して、影響力を高めていくのか、それとも専門性を高めて

いくのか、自分が持つ「機能」と「地位」により2つの方向が見えてきます。

 

組織内キャリア形成において、どの年齢の時にどの部署にいたいのか、どのポジション

にいたいのかを考える際に役立ちます。

 

【まとめ】実務ではどのように理論を使うのか

 

シャインといえば、なんといっても、キャリア・アンカー。

転職支援の実務では使いやすい理論です。

 

「キャリア・アンカー」という印象に残りやすいネーミングもよいように思います。

 

結局、人間は自分が大事にしている何かを犠牲にするから、ストレスが溜まります。

 

では、その何かを見える化し、それを活かせる働き方をしましょう、というのが理論の

使いどころ。

 

組織の三次元モデルも、図にするととてもわかりやすく腹落ちします。

 

今の仕事に不満を感じている場合、組織の三次元モデルを示しながら、転職せずに解決できる道筋を示せるかもしれません。

 

キャリア・アンカーを明確にし、それに心から従い決断、行動すれば、年齢的にいつか

ら始めても遅いということはありません。

 

最後は前向きな言葉で締めたいと思います。

さあ、今日も明るく笑顔でいきましょう!

 

 ※この記事は過去記事をリライトしました※

 

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