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「転機へのアプローチスキル」基本的な考え方
転機とは、何か
転機を以下のように定義しています。
- イベント:ある出来事が起こること
- ノンイベント:予期したことが起こらないこと
- そして、その結果としての「生活や人生の変化」
【イベントの例】
- リストラされ(イベント)、収入が途絶えたが、新たな仕事を探すにあたり自分が何をやりたいのかを再考してみる(自己概念の変化)
- 子供が生まれ(イベント)、共働きの妻と家事や子育てを分担することになり、働き方を再考する(人生にとっての役割や日常生活の変化)
- 期待していた昇進が叶わず(ノンイベント)、住宅を購入する時期の予定がくるい、キャリアプランについても再考するきっかけとなる(物事に対するタイミング、自己概念の変化)
ステップ1:転機を評価する
まずは転機を分析し、評価します。
- 転機(イベント・ノンイベント)そのもの
- 転機を体験する本人の対処スキルや経験、リソース(内的資源)
- 支援システム(周囲の人、お金などの物的資源、公的機関等)
1は、そもそもその転機は、予期していなかったものなのか、自ら決断して生じさせたものなのか、正常な人生の過程で生じたものなのかを判断します。
更に、4つの視点で検討します。
- 転機の深刻さ(役割、関係、日常生活などをどの程度変えないといけないか)
- 転機のタイミング(人生の中で時期的に良いときか、悪いときか、準備する時間はあるか)
- 転機はコントロールできるものなのか、選択肢はあるのか
- 転機によって生じた状況はいつまで続くのか、一時的なものか、永続的なものか
例えば、リストラされた例で考えてみます。
通常は予期していなかった転機であることが多いと思います。
とてもネガティブな転機と捉えられますが、子供が成人しており収入への心配が少ない(転機の深刻さ)、経験値や人脈も築かれていて、外へ出て試したい思いも抱いていた(転機のタイミング)、退職までの期間はあり、会社からの再就職支援制度もある(転機のコントロール、選択肢)と一つずつ考えてみると、決してマイナスの面ばかりでないことに気づきます。
転機を前向きにとらえ、戦略的に行動できるきっかけになるのではないでしょうか。
2は、転機に対処する本人の能力のことで、4つの視点で振り返ることを勧めています。
- 人生に対する見方(肯定的な見方をしているか、否定的にとらえているか)
- コントロール(人生を自分でコントロールできると考えているか、宿命としてあきらめているか)
- 対処スキルを身につけているか(ストレスへの対処法、意思決定の方法)
- 過去に転機を乗り越えた経験
ここは大きくとらえると、自分自身の性格や精神的な強さ、人生の経験値の棚卸と振り返りといえると思います。
リストラの例でいうと、「何とかなるさ」という楽観的で、趣味や外部人的ネットワークとのつながりがあり、ストレスの解消法を持っている人と、「会社から見放されたら終わり」と考えていて、初めてこのような経験を味わった人とでは、本人のリソース(内的資源)に違いがあると捉えられます。
キャリア・コンサルタントは、以上のような質問で転機の深刻さ、本人の考え方を測り、支援につなげてゆきます。
ステップ2:転機の乗り越え方を考える
転機を乗り越える2段階の方法
第2段階:変化を受け止める(転機を乗り越える戦略を実行する)
転機による変化をコントロールするために利用できる力(リソース)は、4つのSとしてまとめられています。
転機を乗り越えるための4S
- 状況(Situation)→この状況に対する自分自身の見解を振り返る
- 自己(Self)→ものの見方、自己概念、人生に対する考え方、変化に対しての強さ、弱さなど
- 支援(Supprt)→どような支援を受けられるか。会社からの支援、家族や友人、公的機関のサポートなど
- 戦略(Strategies)→実行可能な戦略を評価する
まとめ
物事の状況を整理して、冷静に判断したいときは、一度試してみるとよいです。
「物事へのアプローチスキル」と言い換えても良いような、幅広く汎用できる考え方だと思います。
※当記事は過去記事を加筆、リライトしたものです。
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