採用した人材がすぐに辞めてしまう・・・
採用のミスマッチに悩んでいませんか??
・入社してもすぐに辞めてしまう。
・定着した人材のモチベーションが低い。
・思い通りの活躍をしてくれない。
多くは、「リアリティショック」が原因と言われています。
人材が長く定着し、活躍する採用手法を紹介します!
採用担当者、転職活動中の方、
紹介会社のコンサルタントの方は是非お読みください。
目次です⇊
こちらの本を参考にしています⇊
ポイントはここ!
リアリティショックとは?
期待のミスマッチとは、「リアリティ・ショック」という形で、
入社後に顕在する。リアリティ・ショックとは、人が新しい社会、
新しい組織、新しい状況に直面した際に、その人がそれに対して
事前に抱いた期待と、実際に目にした現実とのズレによって
引き起こされる「衝撃」をさす。
※「採用学」本文より引用。
入社して「あれ?!」と思った経験は、大なり小なりあると思います。
面接や職場見学で感じた印象が全て正しいのであれば
ギャップは起きませんが、現実的には不可能かなと思います。
しかし、それを最小限に抑える方法があります。
ホントの情報を伝える
その方法とは、会社の「リアルな情報」を伝えることです。
それにより得られる効果は3つあります。
1、ワクチン効果
→入社後の様々なリアル(現実)に対して幻滅しないように、
事前にネガティブな事も含めて接種(情報提供)しておくこと。
2、自己選抜効果・マッチング効果
→リアルな情報を提供することにより、早期離職に至る可能性の高い
潜在的離職者のエントリーを抑制する。また、リアル情報を知った上で
エントリーしてくる求職者は高いレベルでマッチングしているので、
長期定着につながる可能性が高い。
3、コミットメント効果
→リアル情報の提供により、誠実で正直な会社として映る。
それは求職者にポジティブな効果をもたらし、入社後の
高いコミットメントを引き出す。
ポイントは、「リアル情報」=「ネガティブ情報」だけではないことです。
良い事も、厳しい事も隠さず伝えることです。
結果として、全体のエントリー数は減る可能性があるものの、
求職者の自己選抜によりマッチング率が高まり、質も高まる。
また、大企業であれば選抜にかかる手間が減るので、
採用コスト抑制にもつながります。
実施できる条件
しかし、現実路線の採用が効果を発揮するには
以下条件があります。
1、労働市場が相対的に売り手市場であること
→極端な買い手(求職者が仕事を選べない)市場の場合は機能しない。
2、採用人数が多く、競争率の高い企業であること
→採用人数やエントリーが少ない企業では、
そもそものエントリー数を確保することが課題のため。
3、業務内容が明確な職種で無いこと
→特定のプログラムを使うエンジニアや、電話のオペレーターなど
仕事の内容がクリアな場合は効果が薄い。
転職活動では
完璧な転職はない
転職支援をさせていただくなかで、
希望条件が高すぎて、なかなか求人が見つからない場合があります。
条件に完璧を求めすぎると、
かえって求人が見つからずに動けなかったり、
コンサルタントに「条件難」の求職者と判断され、
積極的に支援してもらえなくなる場合もあります。
その場合は、コンサルタントと相談しながら、
希望条件の優先順位付けをしてみましょう。
・「絶対条件」
・「できれば叶えたい条件」
・「妥協してもよい条件」
に分けてみて、転職市場と照らし合わせながら
方向性を決めてみましょう。
転職はギャンブル?
これも私が実際にお伝えする言葉です。
客観的にみて良い条件をいただいているのに、
最後の最後で迷われたり、もう少し応募したいと
おっしゃる方も多いです。
転職は、ギャンブルの要素をゼロにはできない。
8割程度のマッチ度であれば、
最後は「えいや」で決める
決断力も必要とお話しすることがあります。
究極的にいえば、転職は、
「どの会社に入るかではなく、入った先でどう頑張るか」
が一番大事なことだと思っています。
どんな会社に入ろうとも、
ご自身がしっかり決断され、意欲高く入社された場合の方が、
長く続いているケースが多いように思います。
人材紹介の実務では
理想のマッチングである
人材紹介の実務でいいますと、
「リアルな情報」を提供するマッチングは理想です。
ミスマッチにより早期離職してしまった場合は、
紹介手数料の返金というペナルティもあるからです。
理想と現実の狭間で・・・
しかしながら、人材紹介のプロセスは競合紹介会社との
スピード勝負の側面が大きく、面接に進んでもらう件数が
重要なKPIです。
そのため、応募を抑制する可能性も秘める
「リアル情報の提供」は諸刃の剣とも言え、
とにかく面接を促す、ということもしばしば起きがちなのです。
実際に、他の紹介会社で進められた会社に面接に行ったが、
聞いていた話と全然違い戸惑った、などという話を
求職者の方から聞く事もあります。
正直者が最後は勝つ
以上の点は、人の役に立ちたいと思い人材紹介業界に
飛び込んだコンサルが陥りやすいジレンマです。
数字のプレッシャーもあるため、
紹介会社のコンサルタントは、焦ります。
しかし、正直な仕事を続けたコンサルタントの方が、
長い目で見て数字も上げているような気がします。
なぜなら、紹介プロセスで信頼を得られることで、
・求職者から求職者を紹介してもらえる。
・紹介ルートを自身に集約してくれて、結果的に売上につながる。
以上のようなことが起きるからです。
まとめ
リアル情報を提供する採用のメリットと、実施の条件を
紹介しました。
・「リアル情報」を伝えた採用の方が、マッチング率が高まり、
入社後も質の高い活躍につながる。
・労働市場の状況、企業規模や知名度などにより使い方は考慮が必要。
ポイントを押さえながら、是非皆さんも実践してみてください!
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