人材紹介会社を正しく利用していますか？？
転職で希望の求人を探し、
紹介してくれる人材紹介会社。
間違った利用の仕方をすると、
紹介会社との関係性が悪くなるだけでなく、
転職活動に悪い影響が出ることもありえます。
コロナ後がぼんやりと見えてきた今、
転職に動く方も増えると予想されます。
エージェント歴9年の経験から、
人材紹介のリアルも交え、
やってはいけない紹介会社の利用法を書きます！
目次です⇊
間違った人材紹介会社の利用法
① メールだけでやりとりする
これ、結構多いです。
連絡はメールのみで
求人情報をメールで送るだけでよいです
など、電話や面談を最初から拒否するパターン。
まず、紹介会社のモチベーションが下がります。
紹介会社のエージェントは、
転職希望者の希望条件を細かく把握することはもちろん、
人柄、性格、将来的な志向、家族構成など、
希望条件以外の情報も総合的に判断し、
求人をマッチングします。
当然メールではそのような情報がわかりずらいため、
いわゆる「条件マッチング」に陥り、
求人の探索がしずらくなります。
また、転職意欲も低いと判断し、
支援の優先順位も下げる傾向にあります。
人材紹介を利用することは、大事な転職を
他人に委ねることでもあります。
面談が難しければ、少なくとも30分以上は電話で話し、
自分の思いを伝えましょう。
② 紹介された求人に直接応募する
これは、絶対にやってはいけません。
人材紹介は意外と泥臭い仕事で、
多大な労力と時間、コストをかけて求人を獲得しています。
日に100件以上電話し求人開拓を行うことも、
実はざらなのです。
そして、その情報を基に紹介手数料をいただき、
売上を立てる仕事です。
情報だけ取られ、直接転職されてしまったら、
この世から人材紹介会社は消えてなくなります。
倫理的に多いに問題のある行為です。
また、人材紹介会社と求人先企業は
「基本取引契約書」を締結します。
その契約書の中に、
紹介会社が紹介した人材を
紹介会社を介さず直接雇用した場合は、
事後であっても手数料を支払うという条文を設けています。
効力は1年くらいに設定している場合が多いですが、
紹介会社も予防線を張っています。
応募や面接まで進んだ後に選考をキャンセルし、
直接応募し入社をすると、
後々紹介会社が手数料を請求します。
せっかく転職したのに、
トラブルへ発展する可能性があるので要注意です。
また、実際に私が経験した例として、
紹介手数料の支払いを免れたいために、
企業側から紹介会社を経由しないで入社するよう
持ちかける場合もありました。
面接後にこっそりと応募者へ直接連絡して
もちかけていたんですね。
その場合は求職者の方が教えてくれて、
どうすればよいか？と聞いてくれました。
絶対にこのような話を受けて入社してはいけません。
重ねて言いますが、
紹介会社の中抜けをすることは、
入社後にトラブルになる事が明白です。
③ 正当な理由なく入社をキャンセルする
内定を受諾した後の話です。
例えば、内定受諾から入社日までの間に、
他に条件の良い求人を見つけたので
そちらに行きたい、
などの理由でキャンセルする。
心情としてはわからなくもないのですが、
企業にも、紹介会社にも、両方へ迷惑をかけます。
特に企業側は採用が決定したことで、
その後に応募があった方を断っています。
採用の機会損失が発生してしまいます。
内定から、受諾の返事をするまでは
1週間程度待ってもらえるのが通例ですので、
その間にしっかりと考え、受諾したのならば
腹を決めて頑張る覚悟で入社しましょう。
④ 虚偽の経歴を伝える
これも、絶対にやってはいけません。
転職回数の多い方によくある行為です。
試用期間内に辞めた会社だから
短期間しかいなかった会社だから
という理由で経歴から削除する方がいますが、
そのような理由でも、しっかり履歴書には書きましょう。
短期間の在籍ならばれないのでは？
という質問も受けますが、
保険加入をするとばれる可能性があります。
(試用期間でも当然保険には加入します。)
虚偽の経歴を伝え採用が決定した場合は、
採用の取り消しにつながる場合もありますし、
短期間のブランクがいくつかあると、
企業側からするとかえって不自然な印象を持ちます。
「この人何かあるのかな？」
と逆に思われてしまいます。
微妙なのは、
入社当日に辞めた、
1週間で辞めてしまった場合など。
正直、これくらいの日数の場合は
自己判断に任せるしかないと思っています。
⑤ 突然音信不通になる
大体、エージェントの転職成約率は10～20％程度。
10名転職支援した場合、転職が決定するのは1～2名の割合です。
その他の方々は残念ながら、成約には至らず、
他の紹介会社を経由して転職したり、
友人の伝手で自力で転職したり、
転職を中断したり、などとなるわけです。
そういった場合も、
結果についてはしっかり紹介会社へ連絡しましょう。
一度転職登録のあった方は、
退会をしない限りデータが残ります。
再度転職支援する際に、
前回利用した際の対応が悪かった場合は、
紹介会社から見て「NG求職者」扱いをされてしまいます。
求人の紹介はもちろん、対応すらしてくれない場合もあります。
紹介会社のエージェントは昼夜休日問わず対応し、
その方の良い転職のためにと、一生懸命に動きます。
(もちろん売上数字のためでもありますが・・・)
連絡をせず音信不通になるのはやめましょう。
紹介エージェントと仲違いして良い事は一つもありません。
⑥ ぞんざいな対応をする
紹介会社に対する言葉遣い、マナーは大事です。
その話し方、立ち居振る舞いを見て、
企業に代わり「一次スクリーニング」を行っています。
私もよく経験をしますが、
電話をガチャギリしたり、
対応に対して電話口で切れたり、
挨拶も無しに要件を切り出したり、
意外とマナーを知らない方も多いです。
こういった場合、その時点で
企業へ提案できない人材と判断されてしまいます。
まとめ
選考は紹介会社への登録から始まっている
人材紹介会社はあくまで求人の仲介で、
企業へ応募してからが転職活動の本番だと
考えている方もいるかもしれません。
しかし、実際のところ、人材紹介会社は企業から
「一次スクリーニング」を託されており、
そこに、手数料を払う付加価値も含まれています。
よって、紹介会社から「人物的に微妙」という
判断を下されてしまうと、
良い求人を紹介してくれなかったり、転職支援自体
積極的に行ってくれない場合もあります。
紹介会社のエージェントは人を見る
紹介会社のエージェントも人間ですし、
売上数字を持っています。
より転職が決まりそうな人、
トラブルが起きなさそうな人を選び、
優先順位を付けて支援をします。
当然ですが、人を見て対応します。
人材紹介に限りません。
相手の立場に立って考えてみることが、
仲介業者から最大の利益を引き出すコツだと思います。
相性の合うエージェントに信頼して任せてみよう
誠実に対応すれば、
エージェントは夜遅い時間や、
休日を返上してでも期待に応えようとします。
最初は何社か登録してみて、
話を聞いてみるのも良いですが、
相性の合う、信頼できそうなエージェントと出会ったら、
是非その人だけに任せてみてください。
エージェントは俄然やる気を漲らせ頑張ります。
紹介会社のエージェントを賢く利用することで、
望ましいキャリアの実現を目指しましょう！
過去記事です⇊
