転職を思い立ったときに
一度立ち止まって考えたいのが、
転職回数。
自覚のないまま退職を
決めてしまうと、
思いがけず転職活動に
苦労することがあります。
今回は、
「年齢と転職回数を測る公式」と、
転職回数が多い人が
どうすれば成功する転職を
実現できるのかを、
私の経験も交えて書きます!
目次です⇊
転職回数はどれくらいだと多いのか?
年齢に対する許容される転職回数の「公式」
人材紹介エージェント歴9年の
経験から私が考えた、
自分の年齢に対する転職回数の公式です。
《公式》
年齢の十の位を2倍した数と、
現職も含む在籍社数が同じか、
超えている場合は転職回数が多い
※ただし、一の位が1~4歳の場合はマイナス1社する。
計算例を示します。
例1)45歳の人→4×2=8。
今在籍している会社も含め合計在籍社数が
8社の場合、転職が多いと思われる。(転職回数は7回)
例2))33歳の人→3×2-1=5。
今在籍している会社も含め合計在籍者数が
5社の場合、転職が多いと思われる。(転職回数は4回)
例1の人が23歳で就職した場合、
単純に割ってみると
一社平均して3年在籍していない計算です。
例2に関していうと平均して2年くらい。
いかがでしょうか。
非常に単純ですが(笑)
もちろんあくまで目安ですが、
経験上、企業側の感覚とは
あまりずれていないと思います。
では、
転職回数が多い人が
「成功する転職」を実現するには
どうすればよいのか?
転職回数の多い人が転職を成功させるコツ!
転職はストーリーが大事
私が転職支援のなかで
アドバイスするときは、
「今までの職歴から応募に至るまでのストーリー」
が大事とお伝えしています。
例えば、
直近数社を1年未満で
辞めてしまっている場合。
家族の事情や配偶者の転勤など、
やむをえない理由でなければ、
どんな理由を付けても採用担当者からは
色眼鏡で見られてしまいます。
このときは「反省ストーリー」です。
短期で辞めてしまったことは、
理由はあれども、
自分にも反省する部分があった。
次こそは長くがんばりたい、
というストーリーです。
また、職種を短期で変えてしまったパターン。
例えば、ITエンジニア、接客、
営業と転職してしまった場合。
これも基本的には「反省ストーリー」
なのですが、
・今まではやりたいことが定まらずに安易に転職してしまった。
・色々な職種を経験したことにより、接客業にやりがいを感じることに気づけた。
・やりたい事が明確になったので、今度こそ長く続ける。
「やりたいことが明確になったストーリー」
がよいでしょう。
職種を変えたことを
プラスに置き換えることと、
だからこそやりたいことに
辿り着けたというところに結びつけます。
いずれにせよ、
謙虚に自分を見つめることも 大事です。
自分の強みや売りを明確にする
転職回数の多い人が
不安視されやすい要素としては、
協調性への不安、
多職種との連携の弱さ、
マネジメント経験不足などが挙げられます。
一社でもよいので長く続けた会社があれば
カバーできる可能性がありますが、
3年以上勤めた会社が1社も無い場合は、
やはり不安視されると
考えたほうがよいでしょう。
その場合は、
会社が変わっても継続して磨いてきたスキルは
何かを明確にしましょう。
自分の強みについてはコチラの記事も参考になります⇊
実際の事例~私の転職歴から考える~
現在の仕事に至るまでの私の転職歴から
具体的に考えてみます。
《職歴》※全て正社員です。年齢は退職時の年齢。
1社目:飲食店の厨房、ホール 1年 25歳
2社目:メーカー代理店営業職 4年 29歳
3社目:インターネット関連企業営業職 1年 30歳
4社目:家庭用品メーカー営業職 3年 33歳
5社目:人材紹介、派遣会社のコンサルタント(現職) 9年
年齢は現在43歳なので、
公式に照らし合わせると
転職回数が多いとはいえないですが、
30代前半までは転々としました。
特に転職で苦労したのが、
4社目の退職、転職のとき。
見ていただいたらわかる通り、
業界がバラバラでした。
当時記録を付けていたのですが、
合計で56社に応募しました。
このときは見切り発車で
前職を辞めてしまったので、
4カ月間派遣とアルバイトでつなぎながら
転職活動に集中。
自分が行きたい業界が
明確なら、次を決めずに退職し、
転職活動一本に集中することは
ありだと思っています。
転職ストーリーと強みは
この時は「反省ストーリー」。
若気の至りで堪え性がなく、
転々としてしまった。
しかし、強みとしては、
飲食店の後は一貫して
営業職に携わってきたこと。
また、3社目の在籍時に
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
を取得しました。
・転職を繰り返し自分自身が苦労したことで、
他人のキャリアに携わりたいと思うようになった。
・資格(CDA)を取得したことで、
その決意が本物であるという裏付けを示せた。
このストーリーが、
現在の会社に入れた
要因だったかなと思います。
ここだけ読んでもエッセンスがわかるまとめ
転職回数が多い方が、
成功する転職を実現するポイントをまとめます。
① 採用担当者が思わず頷いてしまうストーリーを練る。
② 転職してきた中でも一貫している強みを発見する。
③ 謙虚さが大事。「全て会社が悪かった」ということはありえない。
④ 行きたい業界が明確ならば、あえて転職先を決めずに退職し、
転職活動に専念することも選択肢である。(自己責任でお願いします。)
コロナ渦の中、
転職回数の多い方がノープランで
今転職市場へ出る事は、
ややリスクが大きいと思います。
しかし、転職はタイミングも大事。
いつ何時チャンスが来ても良いように、
自身の転職回数や
キャリアを振り返っておきましょう。
よければ、コメントやスターを
お待ちしています・・・!
転職や紹介エージェントに関する過去記事です⇊