この記事の目次です⇊
副業に関する新たな方針が出た
7月3日に開かれた未来投資会議で、
今年の成長戦略の素案が公表された。
《内容》
1、フリーランスの保護ルールを
ガイドラインで明確化。
2、兼業・副業の残業時間は
本業と通算するルールを策定。
3、キャッシュレス決済の定着に向けた手数料の引き下げ。
4、AIやデジタル技術の活用による検査規制の見直し。
5、無人自動配送ロボットの公道走行実験。
今、副業をしたいと考えている
人は多いのではないか。
ネットを利用した
クラウドワークの広がり。
自宅で成果物を創り、
それが収入になる。
また、将来への不安から、
サブの収入減を持っておきたい心理。
本業がだめになった時のために
身につけておきたい需要もあるだろう。
国も副業を推進したい
立場であることは表明している。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000192844.pdf
※副業・兼業の促進に関するガイドライン「厚生労働省」
副業ニーズは更に高まる
キリンホールディングスが
副業を認めるとのニュースが目を引いた。
※時事ドットコムニュースより引用
終身雇用の終焉など、
日本の労働慣習の変化
も関連している。
そして、
今回のコロナ騒動
コロナが仕事に与える影響は
こちらの記事で書いているけども、
仕事は安泰ではないことが
一瞬で証明された。
企業が副業を認めたくない理由は
企業側が副業を認めたくない
主な理由は以下の3つである。
1、本業のパフォーマンスに影響が出るから。
2、労働時間管理が困難で、法的リスクを抱えるから。
3、情報漏洩の心配があるから。
今回公表された、
成長戦略の素案の2番目。
2、兼業・副業の残業時間は
本業と通算するルールを策定。
副業と通算した労働時間をそれぞれの
働き先に通知し、合算して厳密に
管理してゆくルールに見える。
先の働き方改革により、
時間外労働の上限規制が設けられた
ことは周知の通り。
本業の会社は副業分まで
時間管理をする手間やコストが掛かり、
法律で定められた上限を
超えてしまうリスクも懸念する。
先のキリンHDのように
一部大企業は認める方針を
見せてきているが、
多くの企業にとっては、まだまだ
メリットよりデメリットが
上回っているように見える。
コロナが副業を促進する理由とは?
もう一つ、副業をしたい層が
増えるであろう理由は、
テレワークの広がりだ。
往復の通勤が無くなり、
一日数時間の「余剰時間」が
できた人も多いだろう。
自分への投資として学ぶ時間に
充てるのも有りだが、
収入の足し、パラレル・キャリア
のきっかけとして
別の仕事をしたいという要望を
止めることはできないのである。
副業の時間は別枠で認めてしまえ
生活のために副業をしないと
生きていけない人もいると思うが、
先に述べたように、本業に頼り切ることへの
リスクヘッジや、スキルアップなどが理由で
副業へ取り組む人も多いのではないか。
それなら、いっそのこと、
労働時間の上限規制とは別枠で
認めてしまえばよいと思う。
例えば、副業と合算し、
週40時間+月80時間までは違法で
ないと認めてしまう。
(働き方改革では週40時間+月45時間まで。)
月80時間の時間外労働は、
過労死ラインの手前の数字。
あくまで本業と副業とは別管理なので、
法定労働時間を超えた場合の
割り増しについても別計算にする。
こうすれば、本業の会社は、
自社で働いた分の労働時間
だけを管理すればよいので、
副業を認めやすくなる。
そんなことをしたら、
働きすぎで身体を壊すんじゃないのか?
と心配されるかもしれないが、
先に述べたように、
テレワークの広がりで
通勤時間が削減されている。
また、副業をすることになれば、
本業の残業時間を頑張って
減らそうとするだろうから、
却って業務の効率化につながると思う。
ここだけ読んでも要点がわかるまとめ
政府の副業への動きと、
私の考えをまとめます。
・政府が公表した成長戦略の素案により、副業の労働時間を本業と通算して管理する方針が示された。
・本業の企業は、労働時間の管理コスト、法律の上限を超えて働かれる懸念から、副業を認めなくなることが懸念される。
・終身雇用が終わったことによる将来の不安や、テレワークの広がりで通勤時間が削減できたことで、副業をやりたい人は増える。
・副業は収入の足しだけでなく、パラレル・キャリアの構築、スキルアップを目的とし、前向きに行う人も多い。
・労働時間の管理を別枠で認め、本業の会社が副業を認めやすいようにする。
実は私も通勤時間が削れたので、
飲食店で短時間のアルバイトが
できればなぁと思っていたりする。
(このご時世でなければ。。。)
全員のチームワークで店を回す
飲食店の仕事は、
「ハイになれる瞬間」があり、
それがよいリフレッシュになるんですよね。
政府には柔軟な運用を望みたいものです。
労働問題に関する過去記事です⇊