気配りには、
センスが現れる。
特に贈り物には
その人の性格が現れるので
気を付けないといけない。
高価だったり、
豪勢ならよい、
というものでもない。
「いや~、費用にはまいりました。」
私の知り合いが、
女性部下の結婚祝いをしたときの話。
彼一人で企画し、
夜景が奇麗なレストランを予約。
1人ウン万円のコースとプレゼントを準備。
部署内のメンバー2名も誘い、お祝いを催した。
精一杯張り切り、
最高の「心に残るお祝い」
のつもりだったのだろう。
当然費用は
全て”上司の心遣い”
と皆思っていた。
しかし、
数日後参加者から
話を聞いた。
「いや~、まいりました。」
あろうことか、
後日、参加した部下にも
ウン万円の自己負担をお願い
してしまったのだ。
事前の相談もなかったものだから、
後味が悪くなったのは言うまでもない。
思い出に残る先輩
私が10代後半、
ファミコンショップで
アルバイトをしていた時の話。
週に3回くらい
同じシフトに入る先輩がいた。
大変なゲームおたく。
やせ型、年齢の割には白髪が多い。
ゲームにより当然視力は衰え、
丸メガネ。
お世辞にもイケてる
感じではない第一印象。
先輩、ごめんなさい。
当時は初代プレステ全盛の時代。
部屋を暗くしながら
バイオハザードをやることに
ハマっていたらしく、
「あまりの怖さに、一人でギャー!!と
叫んじゃってさ~」などど
にやにやしながら言うような、
変わった先輩だった。
先輩が必ず行っていたこと
その先輩が、
シフトが同じ日に必ず
してくれたことがあった。
ジュースを一本奢ってくれるのである。
そのタイミングは絶妙で、
閉店が近づき
客足も落ち着いてくる頃。
仕事の終わりが見えてくる
安堵感でふと緩んだ心に、
そのジュースで
リラックスタイムが出来上がった。
「Kさん(私の名前)ジュース何飲みます~?」
毎回飲む前提で、
店の入り口にある
自販機に小走りで
買いに行く。
初めの頃はありがたいと思っていたが、
毎回となると、こちらも申し訳ない。
断ろうとしたこともあった。
しかし、この先輩、毎回おごる。
それも必ずジュース一本。
一度聞いたことがあった。
「なぜ先輩は、毎回ジュースをおごってくれるんですか?」
こんな言葉が返ってきた。
「だって、100円で相手の心をつかめるなら
安いもんじゃない。」
先輩なりの
人身掌握術だった。
今、そのファミコンショップは無くなり、
デイサービスセンターに変わっている。
プレステは「4」まで進化した。
それでも今、
私はブログで
あの先輩のことを書いている。
確かに、心をつかまれていた。
やりますね、先輩。
まとめ~人の心に残る気配りのコツ~
あの先輩から学んだ、
人の心に残る
気配りのコツ。
① 値段は関係ない。
② 頻度高く行う。
③ 遠慮されても強引に行う。
④ 中途半端な負担は求めない。やると決めたら全部自腹で。
時は過ぎた。
先輩の去就は知らないけど、
あのにやにや顔と、
この話だけは忘れられない。
今も仕事場で
「ジュース作戦」を
決行しているのだろうか。
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