こんにちは!キャリア応援隊長です。
今回は、仕事で突っ走る性格だった自分が変わったと思えた
経験を共有します。それは上司からの「ある言葉」でした。
この記事は以下のような悩みを持つ方に役立ちます。
・仕事で突っ走ってしまうので周りが見えなくなってしまう
・思い立ったらすぐ行動していまい、後で後悔してしまう
・自分ができると思い込み周りをバカにしてしまう
・上司へのほうれんそうが苦手
・他人に相談するのが苦手
物語形式なのでスラスラ読めちゃいます。
是非、最後までお読みください。
1、上司との出会い
それは転職先にいた、ある上司との出会いから始まりました。
1-1 中小企業の「あるある上司」
25歳で入社した会社に怠け者の上司がいた。
年齢は40代前半、仕事は全部部下任せ。
業務中はネットゲームに夢中。
お昼休みになるとよく誘われました。
「K(私の名前)、将棋のネット対戦やろうぜ~」
当時はハンゲームが流行っていてお付き合いをしたのだが、さすがに業務中となると話は別だ。
飲み会の翌日は必ず謎の直行なんです。自宅で高いびきをかいていることは暗黙の了。
1-2 仕事で突っ走る自分にカチンときた言葉とは?
その上司の口癖はこれでした。
「仕事は、楽をするためにやっているんだ。」
いやいや、あなたは楽でも仕事を押し付けられる部下は大変、、、
当然、何人も部下が辞めていった。
私は、仕事では突っ走る性格。
仕事で大事なことは自己実現!
報酬を得るために努力するのは当然!
楽して儲けようなんて間違っている!
当時はこんな考え方。今思うと結構なカタブツでした。
自分がこうだ!と思うと、周りの意見を聞かず突っ走ってしまうタイプだったと思います。
後ほど書きますが、この性格が仕事の失敗を招きます、、、
ところでこの上司、なぜそんな事が許されていたのか?
その上司は会社の創業メンバー。当時の大口顧客は、その上司がほとんど開拓してきた。人脈もある。
そんな背景があるから、社長も表立って注意がしずらい。
創業当時は確かに、よく頑張ったのだろうと思います。
その分、今は楽させてもらうよ、という考えだったのだろうか。
2、活躍から不満蓄積へ
自分にマッチした環境で仕事ではどんどん突っ走る。そして「それ」は起こります。
2-1 突っ走る性格が活きた!営業の仕事で突っ走る!
結局、その会社には丸4年在籍。
そんな上司だったことは良い部分もあり、仕事は自由にやれる雰囲気があった。
今思うとホウレンソウもろくすっぽできていない自分だったが、良くも悪くも放任だったので、思い込むと突っ走ってしまう私の性格にはマッチした。
新規開拓の実績を次々に残すことができた。
2-2 突っ走る性格が災い!快挙の仕事での失敗。
思い出に残っている仕事がある。
某公営競技をTELアポで開拓し、映像作品の製作を受注したこと。
会社創業以来の快挙。売上金額、利益率もよかった。
しかし、ここで突っ走る性格が災いした。
せっかく製作したDVDの音声に不備があり、モノラルになってしまったのだ。
上司への不満もあり、ほとんど報告もせず自分の判断で仕事を進めてしまったことが失敗につながった。
嫌いな上司であっても、自分より知識は上で場数も踏んでいる。それに反して私にとっても初めてやる仕事。
一歩立ちどまり、途中の確認を上司に依頼するなど、力を借りるべきだったと今は思う。
幸い無料配布ということもあり、クレームには至らず仕事は完了した。
ミスも社内では大きな問題にならず、結局実績のみがクローズアップされた。
2-3 突っ走る性格が暴発!上司に発した言葉とは?
その後も順調に実績を重ね社内での評価も高まっていった。
しかし、それと同時に、
上司に対する不満が
日に日に増してきた。
「なぜ俺はこんなに実績を残しているのに、上司は遊んでいるのか?」
そしてついに、突っ走る性格が表に出てしまった。
入社して3年が経過したある時だった。
仕事の進め方で上司と意見が食い違った。
私も役職が付きものが言える立場になっていたので、
社長や他の社員がいる前で、その上司を強く否定する言葉を言ってしまった。
「自分はこんなにやっているのに、あなたはさぼってばかりじゃないですか??それは違うんじゃないですか??」
一瞬、社内が凍り付く。
社長は資料を見ているふりをして、何も言わない。
上司も無言、反論はなかった。
私といえば、言い過ぎた、と思う事もなく、自分が言ったことは正論。
こちらはあなたが本来すべき仕事を肩代わりしており、新規開拓の実績も残しているんだ、という気持ちだった。
2-4 【今すぐ使える】突っ走る性格を直すコツ
今思えば、言葉に出す前に一旦冷静になるべきだったと思う。
頭に浮かんだことをすぐ言葉にしてしまう人は、相手理解をすることを心がけましょう。ステップは3つです。
1、相手への怒りの言葉が浮かんだら頭の中で10秒数える。(落ち着きを取り戻す)
2、なぜ相手はそのような態度を取るのかを考えてみる。(相手理解をする)
3、率直に質問してみる。(我慢しないで聞いてみる)
怒りの気持ちに対処するには、以下の2つを考えてみましょう。
1、怒りは「高慢」な考えからやってくる。
2、「世直し」より「自分直し」の方がはやい。
※こちらの記事で詳しく解説しています。
自分が突っ走っても仕事ができているのはなぜなのか。
それは普段気づきにくい周りのフォローや、会社という組織のおかげだったことが今はわかる。
3、転職→暗転
上司への怒りから私は転職をします。しかし、ここから暗転が始まります。
※ネガティブな理由で転職しようと思っている方はこちらの記事をお読みください。参考になるかもしれません。
3-1 順風満帆なキャリアを歩むはずが・・・
私は結局転職をした。
当時その上司の元で働いた年数としては私が最長記録だった。
我慢の限界が来ていたこともあるが、自分に自信がついたことも大きかった。
大きな会社に移り、更にステップアップしたいという気持ちが高まっていたのだ。
転職先はマザーズ上場のIT企業。
年収も20代後半で500万円台にのった。
さあ、あとは粛粛と引継ぎをして、去ってゆくだけだった。
3-2 突っ走る性格の自分への忘れられない一言
会社は送別会を開いてくれた。
私の頭は既に転職先の会社へ行っていたが、どんなに不満のある会社でも、辞めるとなると不思議なものです。寂しさが出てくる。
一次会が終わり希望者で二次会に流れる。終電の早い人から順に帰宅していく。
そろそろ自分も・・・と考えていたところに、その上司から思いがけない誘いがあった。
「K、ラーメンでも食いにいこうぜ~」
ここで付き合ったら朝までコースである。
しかし、私も「今日が最後」という寂しさが勝ったのか、結局付き合う事にした。
何ラーメンだったかも覚えていない。
食べ終わった後にぶらぶら夜の街を歩いていたときだった。
もう、これで、本当にラスト。
ここで別れたら、もうこの上司と会う事もないだろう。
私は、4年間お世話になったお礼を型通り伝えその場を去ろうとしていた。
その時、上司は私にこう言った。
「K、おまえはもう少し上司に気を使えれば、最強の営業なんだけどな。」
一瞬頭が空っぽになった。
営業としての仕事ぶりは認めてくれていたけど、私に欠けている部分もずっと頭にあったのだろう。
千鳥足で離れていく上司の背中を、私は複雑な気持ちで眺めていた。
3-3 突っ走る性格ジ・エンド。ステップアップの転職が・・・
転職した会社ではのっけからつまづいた。
まず仕事の進め方が違う。
以前の会社では一人で進められる部分が大きかったが、今度はプロジェクト型の進め方。
様々なプレーヤーをまとめ、舵取りをするのが私の仕事。
自分で考え、無用な相談をせず、目の前のことに突っ走ることで良さを出せる性格。
しかし今度は、周囲に気を配ることが必要な調整役。
すぐに、精神的に疲弊してしまった。
ある朝、仕事に行こうとネクタイを締めようとしたら涙が止まらなくなった。
抑えていた辛さが一気に吹き出した。
上司に相談し一週間休みをもらったが、結局、その会社は一年でリタイアした。
組織の中で働く事の洗礼を受けた。周囲の人間のレベルも高かった。
いかに自分が自由に働けていたのか。
怠け者であっても、いざというときは助けてくれていた。
だから私は、新規開拓に没頭できた。
仕事は一人でやっているようで、一人でやっているわけではない。
見えないところで誰かがフォローしてくれていることが多い。
突っ走る性格を許容してくれていて、見えないところでミスを包み込んでくれていた。
40代になり部下を持つ立場になったいまの心で当時へタイムスリップしてみたい。
さて、私はあの会社を辞めただろうか。
怠け者上司と、どう付き合っていただろうか。
答えはわからない。
ただ一つ、あれだけ不満を持っていた上司なのに、私は退職後ずっと年賀状を送り続けていた。
それは、仕事で突っ走る性格の自分を受け入れてくれていた「感謝状」の意味も含まれていたのかもしれない。
4、~まとめ~この記事でお伝えしたい8つのこと。
この記事からお伝えしたいことをまとめます。
①組織のなかで「尖る」のと「はみ出す」のは違う。
②気持ちが抑えられないときは頭の中で10秒数える。冷静になり、そのまま言うことにより何が起きるかを考える。
③批判するときは相手の立場にたって一度考える。相手理解をすることで自分が正しいとは限らないことに気づく。
④言いたいことは我慢せず率直に伝える。しかし、相手理解を挟み、相手の考え方も尊重すること。
⑤経験者や自分より知識のある人へ定期的に状況を伝えること。自分では気づかないほころびを指摘してくれる。
⑥うまくいっているときこそ、周囲の存在があってこそと考えてみる。
⑦どんなに嫌いな上司でも、同じ組織にいる以上、上司は上司。持ち上げておいて損は一つも無い。
⑧転職や独立をするときは、自分の実績が自分自身の力によるものなのか、会社の看板があってのものなのかを冷静に考える。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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