最近、求人企業からよく言われる言葉がある。
「その年収は、もう出ないでしょう。」
薬剤師の転職市場が、ガラリと変わった。
要因はこちらの記事を⇊
巷では、薬剤師のドラマが放映中で、
病院薬剤師が注目を集めている⇊
そんな追い風も倍返しで押し返すくらい、
厳しさが増している。
「いい加減、現実を直視してくれ。」
と言いたくなる気持ちを抑え、
日々転職希望者と対峙している。
転職市場が大きく変化したということは、
自分の市場価値も相対的に変化したということ。
まず、そこを理解することから、
転職は始まる。
・50代以上も歓迎。
・経験にそぐわない年収でも検討してくれる。
・勤務時間や休みの融通が利く正社員。
そんな求人は、もうほとんどない。
ああ、懐かしの、薬剤師転職バブル。
国家資格職という安心感もあるのだろう。
厳しくなってきている意識は薄々あるものの、
探せば、まだ求人はあるだろう、
エージェントにいくつか登録すれば、出てくるだろう、
とたかをくくっている薬剤師が多い。
以前の感覚で会社を辞め、勢いで転職活動へ臨むと、
人生全体を狂わすことにもなりかねない。
市場変化が起きたときに、必ず考えてほしいこと
このような市場変化は、
10年周期くらいでやってくる。
やむを得ない理由で
転職せざるを得なくなった人にとっては、
不運ではあるが、嘆いても仕方ない。
最低限以下のことはやったうえで、
転職活動を行うべきだ。
・スキル、経験の棚卸を行う。
・他人に客観的な市場価値を評価してもらう。
・業界に精通しているエージェントの意見を聞く。
エージェントの利用の仕方で、
気を付けてほしいことがある。
複数社登録し、
天秤にかけていることをオープンにしながら
利用することだ。
天秤にかけられたエージェントは、
あなたを数字化することを優先し、
本当のことを伝えない懸念があるからだ。
人材紹介会社の利用法はこちらの記事を⇊
最初に、複数社の話を聞くのはよいこと。
その中で波長の合うエージェントがいれば、
しばらくその人に任せてみてほしい。
エージェントは、毎日何十社という企業へ
電話を行い、求人開拓を行っている。
入ってくる市場情報がフレッシュで、リアルなので、
その情報を活用しない手は無い。
エージェントの利用は諸刃の剣でもあるので、
以上の点は気を付けてもらいたい。
キャリアの転換点
コロナ第二波で亡くなる方の比率は、
1%以下だという。
第一波が5%代後半だったから、
大きく下がっている。
徐々に恐怖感が薄れてゆき、
国の制限も緩和されてゆくと、
自粛の反動で、
内需はV字回復すると見ている。
コロナにより手洗い、
うがいをする人が増えた。
それにより風邪にかかる人も減り、
街のクリニック、薬局が打撃を受けているのは
皮肉なものだ。
この流れは、今後もあまり変わらない気がする。
「災い転じて福となす」の言葉通り、
こういう機会だからこそ、自分にとって
本当に良いキャリアとは何なのかを
真剣に考える機会にしたい。
自分に足りないものがあれば、
身につけてからでも遅くはない。
衝動的に辞めるのは、
特に避けたほうがいい。
キャリアの転換点とは、
こういう時にどう行動したかで、
変わるものなのかもしれない。
自分自身にも言い聞かせて、
この投稿を締めたい。
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