こんにちは。
キャリアコンサルタントの「キャリア応援隊長」です。
転職してみたら思っていた職場と違った、、
こんな経験はありませんか?
転職後にミスマッチを感じ早期退職をすると、
短期の職歴が増え、その後のキャリアに
大きなマイナスを与えてしまいます。
ミスマッチを防ぐ方法として、
「紹介予定派遣」
という制度をご存じでしょうか?
今回は、
現役転職エージェントのリアルな目線
から、紹介予定派遣について解説します!
この記事は、以下のような方のお役に立ちます。
・転職活動で絶対に失敗したくない方
・転職でミスマッチを経験し早期退職してしまった方
・どの求人に応募するべきか迷ってしまう方
・転職回数が多くて、これ以上失敗したくない方
<この記事を書いている人>
◆医療系転職エージェント歴14年目、自らも転職を6回経験。
◆ストレスで1年未満で離職した経験あり。挫折の辛さを味わいました。
◆自分の経験から、キャリアで悩む方の助けになりたいとエージェントを目指す。
◆転職系メディアへの記事掲載実績があります。
◆CDA、国家資格キャリアコンサルタントを保有。
前回の記事です⇊
【いまさら聞けない】紹介予定派遣とは?
紹介予定派遣とは、
労働者が一定期間派遣社員として働き、
その後派遣先企業に直接雇用されること
を前提とした転職形態です。
労働者と企業の双方が、お互いの相性を
確認し合う期間を設けることが目的です。
紹介予定派遣には、
以下のような特徴があります。
・派遣期間は最長6ヶ月
・派遣期間の終了前に双方の意思確認を行い、
直前雇用契約になるかが判断される
・通常の転職と変わらず面接が行われる
・派遣期間は派遣会社と雇用契約を結ぶため、
派遣会社から給与が支払われる
紹介予定派遣のメリット・デメリット
紹介予定派遣のメリット、
デメリットを解説します。
応募者側からみた最大のメリットは、
実際の職場環境や仕事内容を体験してから、
直接雇用されるかどうかを判断できること。
転職支援を行う中で、
「職場の雰囲気はどうですか?」
と尋ねられることは少なくありません。
A社は〇〇で、B社は〇〇で、、、
とスラスラと出てくればよいのですが、
実際にところ、転職エージェントも
現場の雰囲気まではよくわからない
場合も多いのです。
理由は簡単で、全ての求人先へ訪問する
ことは不可能に近いからです。
こういった場合私は
「面接や現場見学の際にしっかり雰囲気を感じ取ってください。」
とお伝えします。
しかしながら、
短時間の面接の中で、
正しい企業の姿を感じ取るのは難しい
ことなので、実際に働いて確かめられる
紹介予定派遣はメリットがあるといえます。
反対にデメリットとしては
二つ考えられます。
一つ目のデメリットは、企業側から
断られることもあるという点です。
どうしても入りたい企業があったとします。
派遣で働いてみたところ、想像通り自身に
マッチしていていました。ところが、
仕事振りや性格的な面が自社に合わないと
企業側に判断されれば、お断りされる
ことになります。
通常の転職の場合の場合、
一旦雇用されてしまえばよほどの理由がない限り
解雇されたりすることは現実的に少ない。
よって、志望度の高い企業でしたら、
紹介予定派遣がデメリットになる
可能性もありえます。
二つ目のデメリットは、自身に競合する
応募者が現れる可能性があることです。
紹介予定派遣が終了しても、応募者が必ず
入社してくれるかはわかりません。
そのため企業はリスクヘッジとして、
派遣期間中も良い応募者がいれば
選考を進める可能性があります。
これらメリット、デメリットを整理すると、
実際の現場の雰囲気を感じることより、
「とにかく入社したい」という気持ちの方が
勝る企業であれば、普通に応募した方が
善いとも考えられるのです。
紹介予定派遣はどうやったらできるの?
紹介予定派遣で転職したい場合は、
まずは転職エージェントに相談してみましょう。
ただし、すべての転職エージェントが
紹介予定を行えるわけではありません。
有料職業紹介の免許に加え、
派遣事業の免許も持っている事が
必要となるからです。
派遣事業免許は、有料職業紹介免許よりも
取得ハードルが高いため、小規模エージェント
では持っていない場合も多いです。
また、募集している企業全てが紹介予定派遣
に対応してくれるわけでもありません。
この点はエージェントの交渉力が
必要となってくる場合があります。
転職エージェントからみたメリット・デメリットを知ろう
実は、
紹介予定派遣は転職エージェント
から見てもメリットが多いのです。
最期までうまくいけば、
派遣粗利と紹介手数料がダブルで入ってきます。
ノルマに追われるエージェントとしては、
美味しい案件なのです。
また、
転職エージェントが一番恐れる「早期退職」
を防げるのはとてもメリットが大きい。
少し生々しい話をしますが、
早期退職が発生した場合、在籍した期間に応じて
エージェントは紹介手数料の100%〜10%程度
を企業へ返金します。
入社して1カ月以内に退職された場合、
100%返金を行っているエージェントが多いです。
理論年収が500万円、紹介手数料率が30%
の場合、手数料金額は150万円になりますので、
その全額を企業に返さないといけないのです。
このショックはどれだけのものか
わかるでしょうか…
リアルに数日ふさぎ込みます( ノД`)シクシク…
転職エージェントとしても積極的に
勧めたい紹介予定派遣ですが、
一定の手間と時間がかかるのも事実です。
面倒くさいことが嫌いで、
すぐに売り上げを立てたいエージェントは
早く結果の出る通常の転職を勧める方も
いるのではと思います。
企業側からすると派遣のコストが余分にかかり、
すぐに人材が欲しい場合には適していません。
応じてくれない企業が多いのも課題です。
売上ではなく
「求職者にとってベストな転職」を
真剣に考えてくれる転職エージェントであれば、
少なくとも耳は傾けてくれるはずです。
一度相談してみましょう。
まとめ
この記事の要点をまとめます。
・転職のミスマッチを防ぐ方法として、
紹介予定派遣はかなりおすすめ
・紹介予定派遣のメリットは、正式に入社する前に
職場を体験できること
・デメリットは、お試し派遣の段階で企業から
採用を断られる場合もあることと、派遣最中に募集は
継続するため、競合応募者が現れる可能性があること
・派遣と人材紹介の売上がダブルで入り、
早期退職が無いので転職エージェント
からみてもメリットは大きい
・派遣のコストがかかること、入社まで時間が
かかることから、企業側は紹介予定派遣の実施に
消極的な場合も多い
この記事が、転職で失敗したくない方の
お役に立てば幸いです。
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【この記事の執筆者】
キャリア応援隊長(国家資格キャリアコンサルタント)
医療系転職エージェントで約14年間、1,000名以上の相談件数、350名以上の転職支援に携わってまいりました。キャリア相談、面接練習のお問合せはお気軽にご連絡くださ
い。
☆詳しいプロフィールはコチラ⇊(coconalaの紹介ページへ飛びます)☆
キャリア応援隊長さん(人材紹介・派遣営業職)のプロフィール | ココナラ (coconala.com)
■保有資格等■
・国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:16124882)
・CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)(登録番号:CDA138340) ・ジョブ・カード作成アドバイザー(登録番号:on17-00334)
・SynapseMarketingCollege/マーケティング・ベーシックス講座修了(2007年10月期)
・アサーティブ・ジャパン/アサーティブ・トレーニング基礎・応用講座修了(2020年11月・2021年2月)