技能講習(カウンセリング)
(入門編)キャリアカウンセリングのメカニズムと条件
へ参加してきました。
日本キャリア開発協会(JCDA)の開催する
技能講習へ参加してきました。その内容をレポートします。
尚、日が経っており記憶の薄れもあるため、ざっくりした内容です。
私の言葉で言い換えている部分もありますので、
その点ご承知おきください。
【開催概要】
・日時:2019年9月26日(月) 9時45分~13時15分
・場所:都内
・講師:藤野 裕美氏
冒頭から結論を述べると、半日と長さも丁度よく、
「経験代謝」が何であるかを知るには、良い機会だった。
ただ、「経験代謝」の概念に戸惑っている参加者も一部見られた。
事前課題があります。
52ページの資料を読み、「経験代謝」について学んだポイントをまとめる事、
自分の実際の出来事を「経験代謝」を通してまとめる課題シートの2点。
この課題、仕上げるのに数日を要しました。
余裕を持って取り組む事をおすすめします。
【アジェンダ】
①オリエンテーション
②経験代謝の説明・ポイント
③代表ロープレ
~グループ分け・休憩~
④グループロープレ
⑤振り返り
「経験代謝」を学ぶ
「経験代謝」とは、
経験を心に(自己概念)に取り入れ、「経験代謝」サイクルを繰り返して、
キャリアを形成するという考え方。自己概念の発達のモデル。
文章にするとわかりにくいですが、
重要な3つの概念があります。
・「経験の再現」→過去の出来事を再現し、その時どう思い、感じ、行動したか。
・「意味の出現」→経験をどう捉えたのか(自己概念化したか)。
・「意味の実現」→自己概念で選択、決断、行動する。
③、④のロープレでは、
クライントへ経験を再現させる事、
クライアントへ自問自答へ促す関わり、
が講師から問われていました。
ここに戸惑っている参加者が何名か見られました。
どうしても、キャリコンからの見立て
を語ってしまう方がおられ、「経験を再現できているか?」と何度か
問われているケースが散見。
正直な感想として、
「経験の再現」という言葉はわかりにくいと思う。
「過去の出来事の再現」ではいけないのだろうか。
まあ、それはよしとして、
改めて、クライアントの語りを傾聴し、更に促す基本的な姿勢。
キャリコンが答えを提示するのではなく、自問自答を促す。
クライアント自身に気付きを得てもらうプロセスの再確認ができたのは良かったです。
全体の流れは、休憩前の代表ロープレまでは全体が円になる形で座り、
参加者は25名程度。
休憩後は4名程度のグループに分かれ、
グループ毎にロープレ・振り返りを実施します。
上記しました参加者への問いにも表れているように、
講師の藤野氏は、曖昧な言い方をせず、白黒はっきりさせる方のようで、
やや、問いかけにきつさを感じる部分もありましたが、
それは、「正しい事を伝えないといけない」講師の立場を
しっかり認識されている事の裏返しかと。
これから講師を目指す方にとっては、姿勢が参考になったかもしれません。
(私自身はそう感じました。)
当講習は、JCDA会員であれば、無料で参加できます。
「経験代謝」にフォーカスした内容であるため、既に知識のある方に
とっては新たな気付きは少ないですが、これから学ぶ方にとっては、
入り口として適した内容だと思います。
参考になりましたら。
以上