セルフ・キャリアドック制度セミナーへ参加してきました。
久しぶりの更新です。
だいぶサボってしまいました。
2020年。新しい年を迎え、今年はもうちょっと更新できるようがんばります。
さて、昨年10月に日本キャリア開発協会(JCDA)の開催する
セルフ・キャリアドックセミナーへ参加してきました。その内容をレポートします。
尚、日が経っており記憶の薄れもあるため、ざっくりした内容である事、
言葉は、私の言葉で言い換えている部分もありますので、
その点ご承知おきください。
【開催概要】
・日時:2019年10月7日(月) 10時~17時
・場所:都内
・講師:有限会社ライフ・サポートチーム 代表取締役社長 黒木陽子氏
冒頭から結論を述べると、企業へのセルフ・キャリアドックの進め方、
個人へのキャリア面談のコツ等もつかめ、セルフ・キャリアドック全体を
網羅した良い内容ではあったが、実務で実際に起こりえる事例など、
生々しい話をもっと盛り込んで欲しかった印象もあった。
4人で1テーブルを囲む形で着席し、演習などもそのグループで実施します。
私のテーブルでは、海外人材の紹介、企業の総務人事、大学での就職支援に
従事される方々と一緒になり、私以外全員女性でした。
【午前の部】
アジェンダ
①オリエンテーション
②キャリアドックの制度概要
③経営者とのコミットメント、契約
④キャリア研修について(組み立て)
黒木氏が重要性を説いていたのは、③。
経営者がセルフ・キャリアドック実施に強い意志を持ち、キャリアコンサルタントと
連携する事が重要とのこと。
確かに、外部のコンサルがやってきてああだこおだと言ったところで、
経営者が本気でなければ、効果は出ないだろう。
また、経営者の「意味の実現」をセルフ・キャリアドックで手助けする、
という話も興味深かった。
契約については、実際に黒木氏の会社で使用している業務委託契約書のサンプルが配られた。
営業経験などが無く、契約書に触れる機会の少ないキャリコンにとっては
ありがたい資料だと思う。
④は架空の企業が例題として出され、その企業の社員へのキャリア研修を組み立て、
発表する演習。他参加者の、自分とは異なる組み立ての視点が、役に立った。
【午後の部】
アジェンダ
①キャリア研修について(プログラム発表)
②キャリアカウンセリング演習
③経営者へのフィードバック
④自身の行動計画の作成
②は、架空の人物と設定が3名提示され、どのようにキャリア面談をするかを各自が考え、グループでシェア。
この時、「経験代謝」の考えを実践するよう黒木氏より指摘あり。
(実際、経験代謝の説明が午前に組み込まれています。)
JCDAの「経験代謝」押しの姿勢が、強くうかがえます。
③は、セルフ・キャリアドックが一巡し、経営者へ見立てをフィードバック
するフェーズ。
ここで黒木氏が実際に行っている方法として、紙の報告書はあえてつくらず、
経営者へ60分の時間で生のフィードバックを実施しているとの事。
理由は紙ベースのものは内容が独り歩きをする懸念がある。
また、生のフィードバックは、経営者に対する「キャリアカウンセリング」に
つながるようなのだ。
ここで私から、黒木氏へ質問。
「紙ベースの報告書が無いことは、有料で実施するコンサルとしての成果物として
物足りないのではないか?」
回答は、紙の物があっても構わない。各自の考え方でよいとの事。
個人的感想ではあるが、黒木氏ほどの実績がある場合は問題ないと思うが、これからセルフ・キャリアドックを企業へ行っていくキャリコンの方においては、まずは目に見える成果物があった方がよいのでは、と思った。
最後の④は、セミナーで学んだことをどう理解し、どのような行動をしてゆくか
を各自が記入。自分への約束で、セミナーを締め。
講師の黒木氏は、とても芯の強さを感じさせる方で、まだキャリアコンサルタントという名前が社会に浸透していない2000年に独立され、現在は19社の顧問CDA契約、15社にセルフ・キャリアドックを実施されているとの事。
セミナー終了後、私がある質問をした際に、「それは、あなたの考え方次第です」という回答をいただいた。安易に答えを提示しない姿勢から、自身の「ドライビングフォース」こそが大事なのだ、と目に見えないメッセージを頂いた気がした。
既にビジネスレベルで実施しているキャリコンからすると、もう少し深堀を求めたい内容かもしれないが、これからセルフ・キャリアドックを学び、それで食べていきたいと考えているキャリコンにとっては、足掛かりにはなる良い内容だと思った。
参加を迷われている方にとって、参考になりましたら。
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