プレイヤーを卒業し
マネジャーを任されたとたん、
部下とどのように接するべきか
悩むことがありますよね。
そんなかたに読んでいただきたい良書を
発見しました!
著者は織学という会社の代表を
務められている安藤さんという方です。
このような方に読んでほしい本です。
1、プレイヤーから初めてマネジャーにチャレンジする方。
2、マネジメントの方法に迷っている方。
3、部下に嫌われてしまうことを気にしてしまう方。
4、テレワーク禍のマネジメントに苦労している方。
この本のポイントはこのようなことです。
1、部下に寄り添ったマネジメントをしてはいけない。
2、ピラミッド組織を見直し、ルールを徹底する。
3、安易に褒めてはいけない。
4、淡々と結果だけを詰める。
5、社員にいいストレスを与える、自走する組織をつくる。
まとめ
それぞれ解説します!
1、部下に寄り添ったマネジメントをしてはいけない。
著者が、
「リーダーの仮面をかぶる」
と表現している、
この本の骨子の部分です。
昨今は褒める、
部下に寄り添いモチベーションを上げる
マネジメントが主流ですよね。
厳しく接してしまうと退職というリスクもあるよね・・・
たしかに、自主性を引き出しのびのび働いてもらうことが大事だと 説いている本は多いよね
でも、
ほんとにそれでよいのか?
と違和感を感じていました。
その辺はコチラの記事にも書いています⇊
その違和感にこの本は
答えを提示してくれます。
部下とは距離をとる。
上下関係を明確にする。
ホウレンソウで結果を管理する。
いかなるときも
感情を横に置き、
距離をとった管理に徹する。
(リーダーの仮面をかぶる)
嫌われることが怖い
というリーダーの恐怖心を
取り払うことからこの本は
スタートします。
2、ピラミッド組織を見直し、ルールを徹底する
本書では
「姿勢のルール」
をつくり、徹底させることを
説いています。
自由で、細かいことに
口を挟まないマネジメントは、
一見すると社員のストレスが
ないように思います。
実際はルールがないことのほうが、
かえって空気を読んだり気を使うことになる。
これが人間関係という
最大のストレス要因を
生み出します。
人間関係というストレスから開放されたメンバーは業務遂行に集中できるというわけです
でも、あんまり細かいルールをつくると社員の反発が気になります・・・
そこで優しくなってはいけない。
嫌われることを恐れず、ルールは
ルールであると徹底させる。
目的は成果を出す大人の組織を
つくること。
「リーダーの仮面をかぶり」
引かないことが求められます。
3、安易に褒めてはいけない。
リーダーたるもの、
少しの成果でも部下があげたら
褒めてあげて、やる気を起こさせたいと
思ってしまいます。
それをきつく戒めます。
なぜなの?
レベルの低い成果で
褒めてしまうと、
そこが褒められる
基準となってしまい
部下が成長しないからです。
この言葉の真意はここにあるんだ
褒められて嫌な気持ちになる
人間はいないですよね。
期限内に報告をしただけで褒めてあげる。
年間目標には全く届いていないのに、
小さな売り上げを褒めちぎる。
私もやっていましたが、
この本を読んでから、やめました。
より高いレベルに成長してほしいと
いう気持ちがあれば、褒めたい気持ちを
グッとこらえる。
そうすると、
部下はより高いレベルを目指し
勝手に成長しようとする気がします。
私の短期間の経験でも、
部下の姿勢が変わってきた気がしています。
4、淡々と結果だけを詰める
優しいリーダーのもとでは
いい緊張感は生まれない。
部下の報告を受けたときに、
事実だけを拾いあげて
淡々と詰めることを指摘しています。
思いついたときだけ詰める、
人間としての説教をしてしまう。
こういうのはよくないんです
リーダーは一定のテンションを保ち、
結果という事実を淡々と確認しする。
達成した者には少し上の目標をもたせる。
未達成の者には次にどうするかを考えさせる。
結果は見える化する。
これにより健全な
競争状態をつくること。
ここでもポイントは、
部下に好かれようと思わない、
「リーダーの仮面をしっかりかぶる」こと
だと重ねて説いています。
5、社員にいいストレスを与える、自走する組織をつくる。
成長する組織って、どんな組織だろう・・・
それは、
リーダーがトップにいるのではなく、
トッププレイヤーが先頭を走り、
健全な競争のなか他のプレイヤーも
自走する組織と説いています。
こうなってくると、
リーダーは管理に
専任できるようになってきます。
その中で大事なことは、
一度やらせてみる。
リーダーがあれこれ
口出しをしないこと。
「結果」に対する「評価」との
ギャップを埋めるために何をするかで
成長は生まれます。
部下の成長を願うのなら、
答えを与えてレベルの低い成功体験を
与えてはいけない。
部下に考えさせ、
出てきた結果を淡々と評価し、
次の行動を考えさせる繰り返し。
ここでも感情に流されない
マネジメントが必要に
なってきます。
まとめ
刺激が強く、
勇気をくれる本でした。
本書で繰り返し語られているのは、
「いいひとをやめること」
「部下に嫌われることをおそれないこと」
この2点です。
リーダーに最も求められるものは、
チームとしての結果を出すことですよね。
ある程度の規模の組織となると、
仕組みと公平性が必要とです。
それを管理していくには、
一定の距離をとった
機械的なマネジメントが
有効だということだと思います。
今まで人間的やさしさのある
マネジメントをしていたリーダーが
対応を変えると、
反発があるかもしれません。
このときに、
プレッシャーに負けてはいけない。
この点を、この本は強力に
応援してくれます。
そして、本書で一番印象に残った言葉、
「上司の言葉は後で効いてくる」
この言葉を信じて、
淡々と接するリーダーを目指しましょう!
本書には、
具体的なノウハウまで載っています。
気になったかたには是非
お手に取っていただき、
明日からの業務の
参考になれば幸いです。