こんにちは。
人材育成やチームマネジメントに悩んでいませんか?
ホントに答えがない、、、私も悩んだことがあります。
そんなときに参考になったのが、
北海道日本ハムファイターズ栗山英樹監督の言葉でした。
※北海道日本ハムファイターズ公式ホームページより引用
・部下との接し方がわからない。
・チームの雰囲気が暗く、コミュニケーションが取れていない。
・思ったように成果が上がらない、成長してくれない。
選手時代に目立った成績が無く、
コーチ経験も無い栗山監督がリーグ優勝2回、日本一1回を
成し遂げられたのは、人材育成、組織作りがうまくいったから。
今回は、その考え方を紹介します!
組織のまとめ方だけでなく、
子育てや、
転職しようかどうか悩んでいる方
にも役立ちます!
目次です⇊
こちらの本を読みました!⇊
栗山監督もこれを参考にした!
渋沢栄一「論語と算盤」
※Wikipediaより引用
「日本資本主義の父」と称され、あの「マネジメントの父」であるピーター・ドラッカーをして「彼の右に出るものをしらない」と言わしめたのが、明治から大正時代に活躍した実業家・渋沢栄一で、その代表作がこの「論語と算盤」である。~中略~
本書で渋沢は論語(=道徳)と算盤(=経済)を一致させることが大切で、「誠実な振る舞い」や、「自分の利益でなく、他社の利益を優先して考えること」が安定的かつ持続的な社会や繁栄に繋がる、と繰り返し説いている。
※「育てる力」本文より引用。
栗山監督はこの本と出会い、衝撃を受け、実践しようと考えたそうだ。
そして、人材育成や組織作りにどう役立てるかを「育てる力」にまとめている。
この本の中で、私が特に共感した考え方をご紹介します!
人材育成、組織作りに役立つ6つの教え
1、押し付けないで、選択肢を提示するのがコーチングだ
一つは、ファイターズに来てほしいと言わない。
もう一つは、メジャーに行かないでくれとは言わない。
その代わり、過去の事例やデータを詳細に示し、
ファイターズを経由し、夢を叶えるための最良の道筋を提示したそうだ。
※「育てる力」本文より引用。
最後に決断するのは部下自身、
上司はメリット、デメリットを説明したうえで選択肢を提示する。
そして、部下の選択を信じ、見守ることで部下は成長します!
2、上から押さえ付けても、人は成長しないものだ
ファイターズの選手の格好や話し方、その行いについて、意見が寄せられることがある。だらしがなく礼儀がなっていないのは、監督のせいだと指摘されることもある。
~中略~
私は注意の代わりにこう告げる。「自分の姿や立ち居振る舞いが、野球ファンの子どもたちにどういう影響を与えるのか、考えてほしい。」
※「育てる力」本文より引用。
栗山監督は、押さえつけ、型にはめることが好きでなく、
個々が考え実践することを重視しています。
その時に伝えている大事なことは「礼儀」だそうです。
中田翔のルックスは一時期賛否両論がありました。
そんな中、チームに居続け、活躍し続けているのも、
栗山監督という「寛容な受け皿」があるからかもしれません。
3、苦しい時しか、知恵は生まれない
渋沢栄一は、困難がもたらす効用を繰り返し説いている。閉塞感と逆風に苛まれ、苦しみぬいて戦った者が名声を得るのだ。
※「育てる力」本文より引用。
中田翔をチームの中心に据えると決めた栗山監督は、
結果が出ない時も四番打者として起用し続けた。
苦しいと、人は諦めてしまう。
でも、苦しいから成長するし、アイディアも出る。
転職の場合、今の仕事で苦しいことがあり、解決しないまま
転職すると、同じことが転職先でも起こる可能性が高い。
なぜなら、苦しいことを乗り越えるスキルを身につけていないので、
同じことが起きた場合に乗り越えられないから。
苦しいことは、逃げてもより大きくなって追いかけてきます。
いっそのこと、ど真ん中に飛び込んでみると、
苦しみがワクワクに変わることがあります!
4、好かれていようが、嫌われていようが、そんなことはどっちでもいい
好かれていようが、嫌われていようが、そんなことはどっちでもいい。大切なのは、向き合った相手に真摯であり、ごまかさずに伝えるべきことを伝える、ということ。
※「育てる力」本文より引用。
栗山監督は、選手と接する際に、上下関係を持ち出さずに、
フラットな心で語りかける事を大切にしているそう。
そしてそれが、物事の核心をストレートに伝える秘訣だと考えているそうです。
上司としてあるべき姿は、
伝えてどう思われるかを考えるより、
伝えたいことを、真摯に、そのまま伝えること。
大事なことは、「相手のことを本気で考える」ことだと思います。
5、運の開拓は努力から
私が選手と向き合う際にもっとも大切にしているのは「方向性」と「覚悟」だ。
自分はどこに向かい、どんなルートでそこへ辿り着くのか。~中略~進む方向を見出した選手にはもう一つ必要なものがある。それが「覚悟」だ。「この道を進むことこそが自分の生きる道だ」という強い決意は、必ず進化に繋がっていく。
※「育てる力」本文より引用。
いかなる仕事でも、結果を出すには、
・ゴールと、ゴールへ辿りつくイメージ
・具体的な目標
・この仕事で結果を出すんだという覚悟
以上のように取り組むことが大事だと思います。
今の仕事にやりがいを感じない。
適職かどうかに迷いがある。
このような相談を受ける事もあります。
転職は選択肢の一つですが、
入社して短期間で相談される方に対しては、
もう少し、今の仕事に取り組んでみては?
とお伝えすることもあります。
選択したのは、自分自身。
選んだからには一定の期間、「覚悟」を持ってやってみる。
そうしないと、その仕事の良し悪しや向き不向きは
わからないように思います。
やってみたうえで、やはり違うとなるのであれば、
その時に考えればよいと思います。
6、強い組織にある、円滑なコミュニケーション
良いチームになるためには、次のようなステップが必要だと感じている。
「イメージする」:どのような準備をして、どのような努力をして、仲間とどのようなプレーを作り上げたいのか。
「人の話に耳を傾ける」:同じチームのメンバーがどのような哲学を持っていて、何が好きで、何が嫌いか、どんな言葉を使うかなどを、朗らかな愛嬌を持って話を聞くこと。
「自らも言葉を尽くす」:以心伝心で臨むのも悪くはないが、相手の思いを無言で鑑みるなど、簡単ではない。自分の言葉で誠実に思いを伝え、話しやすい環境作りにも心を砕かなければならない。
※「育てる力」本文より一部修正して引用。
まさに、組織作りのお手本のような考え方です。
特に、「人の話に耳を傾ける」ことは、
人材や働き方の多様化が進む現代で、
メンバー一人ひとりと信頼関係を築くうえで、
とても大切なことだと思います!
まとめと思うこと
本書の中で語られている、栗山監督の考え方をまとめますと、
・メンバーを信じ、任せる。
・個性や考え方を尊重しながらも、礼儀を大切にする。
・押し付けない、フラットなコミュニケーション。
・覚悟を持って、物事に臨む。
全ての言葉の根底に、以上の考え方が流れています。
言い換えると、チームをまとめるリーダーに必要なのは、
短期的な結果や失敗に動じず、
常に謙虚な心で、相手の言葉に耳を傾ける器量である。
こんな、感じでしょうか。
言葉にするのは簡単ですが、
現実のビジネスの世界では、
そうそううまくいかないことも多いですよね。
短期的な結果ばかり求められたり、
期初は長期的な目標を掲げても、結局は目先の結果に追われ・・・
失敗全然OK!!
私は、チームマネジメントで失敗は付き物だと考えています。
そもそも生まれた環境も、性格も、思想も全て異なる他人を
コントロールすること自体、本来は無理ですよね。
失敗そのものよりも、
失敗を、次に使えるストックとしたか
どうかが大事だと思っています。
気になった方は、是非本書をお手に取ってみてください!
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