【とにかく明るい】キャリアコンサルタントの元気がでるブログ。

現役エージェント歴9年。人材紹介、転職、キャリア理論などを書きます。週2回以上更新。読者登録は一番下です。

MENU

【実務で使えるキャリア理論】ハンセンの統合的人生設計(ILP )

f:id:yuyuma6310:20200227002706j:plain

 

サニー・ハンセンの統合的人生設計です。

 

かれこれ10年前、CDA 資格を取得するために勉強をしていた頃、

当時一番ピンと来なかった理論です。

 

ところが、画一的なキャリア支援では対応できない世の中になってきて、

ハンセンの統合的人生設計理論が、実は今しっくりきています。

 

目次です⇊

 

前回のキャリア理論の記事です⇊

www.careerconsultant.me

 

L・サニー・ハンセンの統合的人生設計(ILP )

 

まずは、理論のおおまかなまとめです。

 

4L(人生における4つの役割)

 

ハンセンは、新たな概念「ライフ・キャリア」の中で、

人生設計において、家庭における役割から、仕事、社会における役割までを

盛り込み、包括的なアプローチでキャリアを捉えることを提唱しています。

人生に4つの役割(4L)とは、

  1. 仕事(Labor)
  2. 学習(Learning)
  3. 余暇(Leisure)
  4. 愛(Love)

これら4つの役割が、キルト(パッチワーク)のように織りなしていて、

それぞれ濃淡があるものの、それ全体で一つを形成するとしています。

 

この直線的ではないキャリアの考え方が当時はわかりにくかったですが、

時代が進み、今は働く事の価値観が多様化。そして働き方も、

 

  • 副業や在宅ワークが浸透
  • ワーケーションのような仕事とバケーションの融合
  • リカレント教育(社会人の学びなおし)
  • 休むことが当たり前になりつつある社会(有給休暇取得の義務化や男性の育休など)

 

その時々の「仕事×人生を彩る多様な役割」が、

まさに「パッチワーク柄のキルト」という形容にあてはまっています。

 

統合的人生設計における6つの重要課題

そして、ハンセンはライフプランを構築するうえで、

6つの重要な視点を提唱しています。

 

  1. グローバルな視点から仕事を探すインターネットの普及で世界中とつながる時代。
  2.  自分の人生を”有意義な全体”として織り上げる働く価値観の多様化。終身雇用崩壊、個々の考え方やプライベートを重視。
  3.  家族と仕事を結び付けるワークライフバランス、男性の子育て参加など。
  4.  多様性と包括性を重んじる外国人材の増加、ダイバーシティ、LGBTなど。
  5.  内面的な意義や人生の目的を探る環境への配慮やSDGsなど、企業の社会的責任比重が増している。職場を選ぶ上で、企業と自分の価値観の重なりを重視。
  6.  個人の転機と組織の変革に対処する転職が当たり前の時代。フリーランスや副業も増え、個人と組織の関わりが変化。

→以降は私が考えたコメントですが、

まさに現代を予見していたかのような内容です。

 

違った言い方をしますと、キャリアというと「仕事」、または「仕事」と「生活(家庭)」までを考えるのが従来のキャリア概念でしたが、もっと人生視点、世界視点まで含めたうえで選択をしなさいということです。

 

 まとめ~転職支援の実務ではどう使うか

 

ホランドの3レターコードや6角形モデル(リアセック)は、

適性診断のようなわかりやすさがあり、

スーパーのライフキャリアレインボーも、

横が時間軸、縦が役割の種類で、視覚的にもわかりやすい。

 

ハンセンの統合的人生設計の使いどころは、

 

  • 何のために働いているのかがわからない
  • 人生に生きがいを見いだせない

 

このような、どちらかというと「根源的」悩みを抱えている方が

自分自身を見つめなおし、リスタートしてもらう支援の過程で、

4Lと6つの重要課題を指針にして、立ち止まり、考えてもらう事は効果的でしょう。

 

恐るべし、サニー・ハンセン。

彼女の視線は、時代の変化の先を見据えていたのだと思います。

 

※当記事は過去記事をリライトしたものです※