こんばんは。
それにしても暖かいですね。
昨日17時半頃外にでたら、「ランニング一枚」で歩いている男の人をみかけました。
さすがにやりすぎだろ・・・!と思いましたが、
動いていれば体温も上がるので、意外と大丈夫なのかもしれませんね。
今回は、人材紹介エージェントをやっていて、
「ここが辛いよ」と思うことを書いてみます。
エージェント経験8年7か月、電話面談も含めれば
のべ500名以上の求職者の方々と面談をさせていただき、ご支援してまいりました。
その中で感じた事を、かなり赤裸々に書きます。
人材紹介エージェント関連の過去記事です⇊
目次です⇊
転職支援の「ここが辛いよ」 ~精神面編~
複数社併用している求職者の、意思決定待ちの瞬間
例えば、求職者に2社内定が出ている状況で、1社は私の会社経由、もう1社は他社エージェント経由で出ている場合。
求職者はどちらか1社を選ぶわけですから、どちらかを辞退します。すると、私の会社か他社エージェントのどちらかは手数料がゼロになるわけです。
紹介エージェントとして、一番手に汗握る場面です。こちらが支援した会社を辞退されると、今まで支援してきた時間や労力が水泡に帰しますので、当然エージェントとして自分が紹介した会社を推します。意思決定の期限まで、メールやLINE、電話で何度かプッシュをすることもあります。まさにエージェントにとっては天国と地獄の分かれ目です。
入社後1か月以内の退職したいという電話
自分が支援した求職者さんが無事入社しました。
そして、1か月以内に電話がかかってきた場合、
エージェントは心臓が止まるくらいドキっとします。
なぜなら、だいたいが、辞めたいという内容が多いからです。
人材紹介には、「返金規定」というものが存在します。
入社した求職者さんが一定の期間内に退職した場合(早期退職といいます。)
手数料を企業へ返金する制度です。
概ね6か月まで設定しているエージェントが多く、一か月以内の退職ですと、
全額返金しているエージェントが多いと思われます。
まれに、お礼の電話や、お世話になったので転職を考えている友人を紹介したいという
お電話だったりすることもあります。
その時は、「地獄の谷底に落とされる瞬間に神風が吹き助かった。」ような
救われた気持ちになるのです。
ちなみに私がそのような電話をうけた時は、
まずは聞き役に徹します。
よくよく内容を聞いてみると、慣れない環境や転職直後の「リアリティショック」から
くる一時的な不満の場合が多いので、しっかり話を聞いてあげてガス抜きして
いただければ、その後も続く事が多いからです。
しっかり内容を聞かずになだめようとしたり、お説教したりすることが一番よくありません。
支援が困難な求職者から何度もコンタクトされること
これは、じわじわとボディーブローのようにダメージが蓄積します。
求職者さんの中には、転職回数が多すぎたり、きつい性格であったりと、
転職支援が困難な方がおられます。
そういった方には、遠回しにではありますが、支援が難しいことをお伝えします。しかしながら、他のエージェントからも同様の対応を受けているためか、何度も問い合わせをしてこられる方がおられます。はっきりと「おなたは支援できません」といえれば良いのですが(実際言ってしまう時もありますが・・・)、対応に精神力を持っていかれることがあるのです。
余談ですが、転職回数が多い方の場合、エージェントを利用した転職は得策ではないと
考えています。
エージェント経由の場合高額な紹介手数料が発生するため、企業は採用ハードルを上げてきます。よって、転職回数が多く、すぐに辞めてしまう懸念を感じてしまう方は敬遠される傾向があります。
むしろ、時間と労力はかかりますが、自己応募で地道に活動する方に力を入れる事をおすすめします。その方が良い企業との出会いがあると思います。
ちなみに、転職回数の多い方が面接を受ける場合にアドバイスさせていただいていることとして、
- 転職理由は正直に話してよいが、過去在籍した会社の悪口にならないようにする
- 自分にも至らないところがあったという姿勢を見せる
- 次こそは長く勤めるという意気込みを見せる
以上の3点をお伝えしています。
関係構築がしっかりできていたのに、求職者が他社の高年収求人を選んでしまった時
これは辛いというより残念、自分の力不足、とむなしくなる瞬間です。
しっかり面談で関係構築ができ、求職者の興味、関心、価値観も把握でき、キャリアコンサルティングが進んでいると感じていた時に、「他エージェントさんからこんなに年収の高い求人が提案されたので、そちらに任せますね。さようなら。」みたいなことを言われた瞬間です。
転職支援が進むうちに、おやおや?重視するポイントが変わってきているなぁ・・・
と思う方はいらっしゃいます。やりがいとか、ワークライフバランスとかを重視していたのに、結局はお金なのかぁと、思ってしまう瞬間です。
もちろんお金は大事ですし、その方の選択なのでそこに文句はありません。
ただ、高いお金に目がいってしまい、本来その求職者さんが
大事にしたいことを見失ってしまっているのであれば、少し残念な気持ちになります。
まとめ
人材紹介エージェントも感情のある人間であり、会社から目標売上やミッションを課せられているので、日々一喜一憂しながら転職支援をしております。
その中での喜びは、自分を介して転職していただいた時であり、入社した後に「良い会社に入れて感謝しています。ありがとうございました。」とお声をかけていただいた時です。
人材紹介エージェントは売り上げの安定しない、ストレスの多い仕事なので、
そろそろ引き時かなぁ、、、と思ったこともあります。
その度に、新たな求職者様や企業との出会いがあり、気が付いたら
続けてこられたような気がします。
「出会い」がパワーをくれたのかもしれません。
さあ、新たな出会いに向け、明日も明るく、前向きにがんばりましょう!
☆本日の一枚☆