人材紹介エージェントは、
人(法人)と人(個人)を結び、
両方から感謝される、
やりがいのある仕事だ。
でも、想像とのギャップで、
出入りの多い業界でもある。
今回は、
人材業界歴9年の経験から、
人材紹介エージェントへの
適性について考えてみます。
・人材紹介エージェントへの就職、転職を考えている方。
・既にエージェントとして働いているが、適性に悩んでいる方。
・人材紹介エージェントとはどのような人達なのかを知りたい方。
以上のような方々に役立つ内容です!
目次です⇊
人材紹介売上の「公式」を公開!
人材紹介の売上は以下の公式で
成り立っています。
人材紹介の売上数字=支援件数×決定率×平均単価
まずは、この式を
覚えて頂ければと思います。
人材紹介の2つのタイプ
人材紹介業務のやり方は
企業によって異なります。
大きくは、
以下の2つのやり方に別れます。
① 求職者対応、求人開拓の両方を一人で行うパターン
(いわゆる一気通貫方式)
② 求職者、求人開拓を二人で分けて行うパターン
(いわゆる分業方式)
今回は①のパターンについて考えてみます。
一気通貫方式の人材紹介に向いている人
私が考える
向ている人とは、
以下のような
タイプの人。
① 仕事を通じ他人に影響を及ぼしたいと考えている人
② 成約のためなら業務外でも電話やメールができる人
③ 良いことも悪いことも正直に伝えられる人
④ 人との深いつながりを必ずしも求めていない人
⑤ 臆病な人
⑥ 人としてのオリジナリティがある
それぞれ解説します。
① 仕事を通じ他人に影響を及ぼしたいと考えている人
人材紹介の
エージェントは、
儲かればよいという
「マネー」の部分よりも、
人に影響を及ぼしたいと考える
「ヒューマン」の部分に
こだわりが強い人が、
多いように思います。
プライベートでも
相談に乗る事が好きだったり、
悩み事を打ち明けられたら、
何らかの答えを提示しないと
気が済まないタイプ。
自分の答えが
他人の人生を変えたり、
影響を及ぼすことに
達成感を感じるのならば、
あなたは
人材紹介を強力に進める
エンジンを持っています。
② 成約のためなら業務外でも電話やメールができる人
求職者対応に、
「閉店時間」
はありません。
相談や依頼を受ければ、
例え休憩時間や
夜遅い時間であっても
対応してあげたくて仕方ない。
これは、向いていることの証です。
例えば、仕事が終わり
自宅に着く。
大好きな日本酒と
閉店間際のスーパーで買った、
値引きされた握りずしで乾杯だ。
1人のお疲れ様会の始まり。
やっと仕事を離れた癒しの時間。
そんな時に普通にメールが来ます。
LINEが来ます。
そんなときにスマホを
ワクワクして見られるか、
それとも、
「こんな時間にきたか・・・」と
落胆するか。
もちろん、
クイックレスポンスが
信頼を高めることは
いうまでもありません。
あなたはどちらのタイプですか?
③ 良いことも悪いことも正直に伝えられる人
良いことばかり言う
営業マンは信頼できません。
悪い部分も言うから
話にリアリティが生じ、
信頼してサービスを買う事ができる。
人材紹介も、同じです。
ただし、人材紹介には
面接応募率という
重要なKPIが存在します。
KPIについてはこちらで詳しく解説しています⇊
何でもかんでも正直に話しすぎてしまうと、
このKPIに影響を及ぼします。
面接に進むまでは、
企業を魅力的に見せる
工夫も必要です。
具体例を一つ。
ある求人の離職率を聞かれ、
高い数字だったときにどう答えるか?
基本的には、
正直に話します。
しかし、悪い内容を悪いと伝えて
終わっただけでは、
面接決定率は上がりません。
「今は企業が成長フェーズにあるため、
正直なところ離職率はやや高めです。
しかし、その点はきちんと問題として把握されており、
〇〇のような対策を講じ、やや改善傾向にあるようです。」
このように、
真実はきちんと伝えたうえで、
前向きな内容で締めくくることが
ポイントでしょうか。
そして、
最後の決断の部分では、
求職者にとって
何が一番良いかを考え、
正直ベースが更に強くなります。
こういった
押し引きは
求められます。
④ 人との深いつながりを必ずしも求めていない人
これは意外と思われるかもしれません。
人材紹介は、
転職が決定した際に
一旦関係が終わります。
入社後に悩み事の
相談に乗りますし、
個人的に仲良くなり、
友人関係が続く場合もあります。
ただ、
基本的にはその都度
支援が完結していきます。
内向型人間には向いている?!
営業でいえば、
ルートセールスのような
継続的な関係構築が重荷になる人には、
人材紹介エージェントは
意外とはまる場合があります。
(私も実は、そのタイプです。)
人に影響を及ぼしたい。
感謝されたい。
でも、長いお付き合いで
気を遣うのは苦手。
このようなタイプの方は、
人材紹介業、
一度検討してみる
価値ありです。
⑤ 臆病な人
これは、
臆病=慎重で仕事が細やか、
と捉えてください。
間に入り様々な
連絡調整を行うので、
重箱の隅から隅まで
隙間なく具材を敷き詰めたような仕事を
する人が力を発揮します。
それには、
何回も確認し、
見直さないと気が済まない
臆病な人の方が適性があったりします。
⑥ 人としてのオリジナリティがある
最後の条件は、やや抽象的。
言い換えると、
「強烈な個性」や、
「生き方に対する強い信念」
という感じでしょうか。
求職者から見て、
人材紹介エージェントは
カリスマに見えないといけません。
私が思う人材紹介エージェントの
最終系は、求職者へ説教をしても
離れていかない人だと思っています。
実際に、そういう人を知っています。
この人なんか凄そう!
この人に任せたらうまくいきそう!
と思わせるには、
通り一辺倒のトークや
考え方では物足りないのです。
周囲から個性やこだわりが
強いと言われる方は、
人材紹介エージェントとしての
爆発力を秘めているかもしれません!!
まとめ
キャリアコンサルタントに
なってはみたものの、
実務で活かせていないと
感じている方も多いと思います。
求人も多くないのが現実です。
キャリコン求人の現状についてはコチラ⇊
こういった現状の中、
人材紹介エージェントの募集は
割合存在しています。
今回私が挙げた
6つの項目の
いくつかに当てはまる方は、
是非、チャレンジを
検討してみてください。
人の役に立つことと数字責任のジレンマ
最後に、業界へ飛び込む前に
一度立ち止まって考えてほしい
大事なことです。
会社が人材紹介の担当者に一番求めることは何か?
それは、売上数字です。
冒頭の公式を思い出してください。
人材紹介の売上数字=支援件数×決定率×平均単価
今回書いた内容は主に
「決定率」を左右する
紹介エージェントの特質です。
残念ながら決定率が低い、
または単価の低い職種を扱っているのであれば、
支援件数を上げなければなりません。
それは、
馬車馬のように働かされ、
目先の数字達成を求められることに
他なりません。
数字より、
求職者の立場を第一に考え
行動することの方が
大事ではないのか?
と思われた方、
入った後に確実に
ギャップで苦しみます。
人材紹介の”裏側”についてはこちらへ書いています⇊
ただ、個人的な感想ですが、
柔軟性と
強い信念があれば、
求職者の立場に立った支援と
売上数字は両立できます。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事は過去記事を大幅に加筆
リライトさせていただき、
最近、当ブログを知られた方へお届けしました。
これからも、
人材紹介や転職に関する
皆さんの「知りたい」
を赤裸々に書いていきます。
皆さまからの感想やスターを
是非、お待ちしております!
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