先日、キャリアコンサルタントの
オンラインセミナーに参加しました。
そちらの詳細はコチラ⇊
派遣をテーマにした内容
だったということもありますが、
終了後も、派遣に関するご質問を
いくつかいただき、
皆さんの興味の強さに
少し驚きました。
その時にお話しした内容も交え「今さら聞けない派遣の疑問」にお答えしたいと思います。
以下のようは方々へはとても役立つ内容です!!
・派遣社員として就業中の方
・これから派遣として働こうと考えている方
・派遣会社、派遣先とトラブルを抱えている方
・派遣止めにあわれてしまった方
・労働法関係の知識を身に付けたい方
※キャリアのお悩みありませんか?⇊
目次です⇊
今さら聞けない派遣の疑問にお答えします。
Q.契約は途中で解除できるの?
A.派遣先、派遣会社、派遣社員の3者合意の基なら可能です。
ただし、有期雇用契約なので、
基本は契約は満了してもらうのが絶対です。
派遣会社が最も嫌いなのは、
途中でいかなくなる派遣さんです。
愚痴はなんぼでも聞きます。
「こんなにきつい仕事だとは思っていませんでした。時給を上げてください!!」
はい、簡単には上げませんが、
お話は伺います。
ただし、途中でいかなくなるのだけは
辞めてほしいです。
危うい派遣さんの担当をしていると途中で行かなくなったりしないか、日々ハラハラしています。
朝の出勤時間帯に携帯が鳴っただけで、
心臓が縮みあがる思いをします。
途中解除をされてしまうと代わりの人員をみつけないといけないとかペナルティを課される場合もあるからです。
ちなみに、
仕事がきつい、
職場の雰囲気が合わない等での
解除は基本は認められませんが、
話し合いにより
認められるケースもあります。
連絡も無しにいかなくなるのは辞めて、
まずは派遣会社の担当者へ相談しましょう!!
Q.派遣切りにあってしまいました。これからどうすればよいですか?
A.ピンチはチャンス。公的支援なども活用しながら、新たなキャリアを模索しましょう。
コロナ禍で、派遣切りにあわれてしまった方も
おられると思います。
まず大事なのは焦らないことです。
我が国は失業給付や職業訓練など公的支援も充実しています。ハローワークに相談してみましょう。
雇止めや休業時の所得補償制度もあります。
コロナ離職による緊急避難措置として「緊急小口資金」、「総合支援資金貸付」が
設けられています。
※厚生労働省ホームページより
また、派遣社員であっても、法律で義務付けられている休業手当の対象になります。
派遣会社へ相談しましょう。
再就職に際してはキャリアコンサルタントや、人材紹介会社のコンサルタントへ相談することも有益です。
失職したということは、
全く新しい可能性にチャレンジできる機会。
ここはどっしり構えて、
前向きにとらえてみましょう。
再チャレンジの際に参考になる記事です⇊
Q.派遣会社の担当者を代えることはできるの?
A.できます。相性が悪い、対応が遅いなど理由を告げて、変更を依頼することは可能です。
しかし、あまり乱発すると派遣会社から嫌われ、問題派遣社員と見られかねません。
依頼するときは一度立ち止まり、本当に依頼すべき理由なのかを考えましょう。
ちなみに、派遣社員が担当の変更を依頼する理由ベスト3は、
一位、対応スピードが遅い
二位、求人を熱心に探してくれない(更新してほしくないと実は思っている。)
三位、なんとなく相性が合わない(これはもやっとしている。)
以上の3つでしょうか。
Q.派遣でも社会保険に入れますか?
A.一定の条件を満たせば、派遣会社の社会保険に加入できます。
この点は会社に直接雇用されている正社員やパートと同様です。加入するのは派遣会社の保険になります。
尚、保険加入している従業員が501人以上いる企業の場合、週20時間以上の勤務で加入ができます。(2022年10月からは101人以上、2024年からは51人以上と更に緩和されます。)
少ない勤務時間で保険加入を望む場合は派遣会社の規模を事前に確認しましょう。
ちなみに、産休育休、介護休業なども正社員同様に取る事ができます。
就業規則を必ず確認しておきましょう。
Q.派遣で働くと履歴書にキズがつきますか?
A.働いた期間にもよりますが、基本的にキズはつかないと考えます。
ただし、できるだけ短い期間のほうがよいということと、誰もが「なるほど、それで派遣だったのね。」と納得できる理由であることが望ましいです。
時給が高いから、自分のペースで働けるから、などの理由でなんとなく長期で続けて
しまうことはおすすめしません。
派遣薬剤師が今まさにその状況です。(コチラの記事参照⇊)
例外的な事例を一つ。
私がKDDIのコールセンターで2か月間派遣で働いていたときの話です。
SVと同格で、派遣コミュニケーターのリーダーが2名いたのですが、その方々も派遣でした。
知識がものすごく豊富で、困ったときの対応を依頼される役目を負われていました。
ぺーぺーの私からみたら、いざという時に頼りになる「スーパーマン」みたいな方々でした。
SVも一目置く存在で、この人たちはこんなに知識があり、責任も負っているのになぜ派遣なんだろう?
と疑問に思ったものです。(時給がべらぼうに良かったのかもしれません。)
結局理由は聞けずじまいでしたが、一部にはこういった派遣プロフェッショナルの方々も存在する事例です。
Q.派遣のメリットデメリットってなんですか?
A.
◇メリット
①時給が良い。
②自分の生活の事情に合わせて柔軟に働ける。
◆デメリット
①スキルの幅が広がらない。
②雇用が安定しない。
デメリットについてそれぞれ解説します。
①は、派遣は任される仕事が限定されるので、
任されたこと以上のスキルが身に付きません。
派遣を数年単位で働いてしまい、その後に正社員の転職活動をすると、思わぬ苦労をします。
派遣は継続したキャリアとカウントされない場合があるからです。
これは結構な落とし穴です。
②はリーマンショック、今回のコロナ禍でも証明されてしまいました。
こういったときに、派遣の不安定さが浮き彫りとなります。
派遣の今後の展望
派遣は今後も無くなりません。
コロナとの共存が進み、新たな需要や産業が生まれれば、また求人も増えてくるでしょう。
派遣という仕組み企業からみると、固定費である人件費を流動化できる仕組みなので大きなメリットがあります。
これがよく言われる、
小泉政権の規制緩和のせいで
格差が生まれたなんだと
言われる理由ですね。
一方、働く側から見てみた場合、派遣切りとかネガティブな要素が目立ちます。
しかしながら、柔軟に働けるメリットも大きく、あえて派遣を選ぶ方は今後もいると思います。
新たな流れとしては、短時間正社員制度や、ダブルワークを認める企業が増えるなど
正社員の多様化が進めば、相対的に派遣のメリットは薄まると思われます。
時代の変化に合わせ、
「自分に適した働き方は何なのか」
を常に考えておきたいものですね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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