「ほんと、頭にきますよ。手数料返してほしいよ」
耳が痛い話を続けて
聞くことになった。
人材を紹介した
クライアントへ2社続けて訪問
したときのこと。
人材紹介会社にとって、
入社した人材が
短期間で辞めてしまったり、
入社先でトラブルを起こしたり
することほど
辛いことはない。
それが2社で立て続けに起こり、
冒頭の言葉を聞くことになりました。
(1社はうちの会社からの紹介では
ないけども。)
幸いというべきか、
紹介した私の会社への
クレームにはならなかった。
ただ、手数料の返金の仕組みには
大きな不満の言葉をいただいた。
その日は、後味の悪い思いで
帰路につきました。
顧客の要望はどこまで飲むべきか
人材紹介会社は手数料の
返金制度を設けています。
人材紹介の仕組みをこちらの記事を⇊
対象期間は入社から6ヶ月以内
の離職が一般的で、
返金の額は、6ヶ月に近くなるほど下がる。
自己都合退職の場合のみで、
会社都合や解雇の場合は
返金対象には含まれない。
人材紹介の手数料は、
かなり高いです。
職種にもよりますが、おおむね採用者の
年収の25~35%程度が相場です。
100万円はかるく超えてくるわけです。
その人材が7ヶ月とか1年で辞めたら、
そりゃあ、腹が立ちます。
当然採用した側からすると
返金期間は長いほうがよいし、
額も満額を希望します。
しかし、紹介会社からすると
返金制度を手厚くすると利益のマイナスに
直結するので、なるべくそうはしたくない。
ここが悩ましい問題だと
ずっと思っています。
要望は以前からいただいてはいたが、
業界標準に合わせていると、
「うまくかわしてきた」
というのが本音のところです。
顧客満足とは、なんなのかを考えた。
しかしながら今回は考えた。
顧客満足とはなんなのか。
顧客満足はビジネスにおいて最優先
するべき項目。
それが会社利益と相反するとき、
どのようにバランスを取るべきなんだろうか。
返金期間を伸ばすことは、
間違いなく紹介会社の
利益を減らすことになる。
しかし、サービスを利用した顧客に
「こんなのもう使いたくないよ。」
と嫌な思いをさせてしまうような
サービスとは一体何なのだろうか。
「損して得取れも、ありなんじゃないですか。」
クライアントからはそうも言われた。
今、薬剤師の人材業界は激変している。
その辺の理由はこちら↓
薬剤師の売り手から薬局の買い手に変わり、
人材紹介会社の重要度が薄れてきている。
少なくとも、人材会社は選別されてゆく。
業界が大きく変わるということは、
顧客満足の基準も変わる。
売り手の流れに乗っかって
きただけで、
このままではよいわけはない。
逆に言えば、
これはもしかしたら大きな
チャンスなのかもしれない。
顧客満足とは、
短期的利益よりも、
利用したクライアントに
嫌なおもいをさせないこと。
今のところ、
これが私の答えです。
それにしても、
クライアント先へ
足を運ぶと、
ほんとに気づきが多い。
やはり、
生の声は聴くことは
大切ですね。
☆よけれはコメントやスターをいただけると励みになります!☆