親会社が投資ファンドに買収され、半年が過ぎた。
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変化が出始めた。
大きく変わったと思えるのが、
グループ会社間の壁が取り払われたこと。
わかりやすくいえば、シナジーによる売上、利益の創出。
私が働く企業グループは、縦割りが顕著だった。
同じ医療機関に対して医療機器を販売したり、
人材の紹介を行っているのに、
情報が共有されてないことはざら。
顧客の名刺情報さえグループ間で
共有されていない事には驚いたものだ。
それを打破することは、良いことだ。
シナジーに踊らされ、飯の種を欠く?
今、グループ間で利益を生み出す可能性のある
情報は何でも共有する動きになっている。
シナジーのために顧客を訪問したり、
営業リソースを傾ける様になってきた。
それ自体は良いことであるが、
気になる点もある。
シナジーっぽい動きをする事が目的となっていることだ。
私の会社は、
人材紹介手数料と派遣料金が入らなければ、
飯を食べてゆけない。
目下、コロナによる薬剤師の需要減で、
単月赤字が続いている。
シナジーを優先しようとすると、
自部門の利益になりにくいことも
やらされることがある。
リーダーがそこに振り回されている。
親会社のいう事、
株主である投資ファンドがいう事に
抗うのは難しいのかもしれない。
しかし、自部門の利益を残すことこそ、
自社と自社の社員を守ることである。
リーダーは足元の売上、
利益を上げることにこそ
心血を注がなければいけない。
今こそ、
柱を見失わない事が大事だ。
投資ファンドは結果をどう判断するのか
今は、シナジーという御旗のもとに
駆けずり回っている状況だ。
人間不思議なもので、
動き回っていると目の前の苦境を忘れ、
何となく仕事をしている気になってしまう。
恐ろしいのは、
結局自部門の自益が出ずに今季終了した場合、
どういう評価を下されるのかだ。
その時こそ、
投資ファンドが本性を現すのではないかと
危惧している。
シナジーという言葉は魔性を秘めている。
それを目の当たりにしている。
そういう意味では、
良い経験をしているのかもしれない。
半年後にどういう結末を迎えているのか。
結末がどうあれ、
自身のキャリアが路頭に迷わないよう、
準備はしておこうと思う。
コロナだけではない、
先が読めない要因がここにもあった。
今はステイなのか、
だからこその、アクションなのか。
転機は、じっくり見極めてから決断したいが、
時間の余裕はあまり無いと考えている。
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