会社に幻滅するときってありませんか?
会社が進む方向に不安を覚えたり
社長や上司の考え方についていけなかったり
変えがたい組織の慣習に無力感を覚えたり
つい、こんな会社辞めてやる!
と勢いで飛び出したくなることもありますよね。
でも、ネガティブな理由の転職は、
経験上あまり良い結果に結びつきません。
それでも我慢できないときはどうすればよいのでしょうか?
今回は会社に幻滅したときの気持ちの持っていきかた、
キャリアに対する考え方を書いてみます。
目次です⇊
会社を辞めたいときに読んでいただきたい過去記事です⇊
どうしようもない怒りにかられたときは
例えば、上司に対する怒りにかられたときは
どうすればよいでしょうか。
ネガティブな気持ちに誘発された転職をおすすめしない
理由の一つは、志望動機を前向きに語ることが難しいことです。
怒りにかられたときは、
一旦時間をおきましょう。
時間の経過とともに、気持ちが落ち着いて
冷静になってきます。
私も先日こんなことがありました。
ある部下の教育係りを任されていたのですが、
急に上司が出てきて、ああだこうだと言いはじめました。
任させれたと思っていた私は
ついイラッとしてしまい、不満そうに返事をしたり、
明らかに態度に表してしまいました。
このことでいうと、
私の態度は稚拙だったなあと思っています。
上司に自分の意見や意思を伝えることは良いことです。
ただし、不満な気持ちをただただ態度に表すことは
社会人としてはよろしくないな〜と反省しました。
怒りにかられたときは、
冷静な判断ができなくなります。
私の例のように、一時の感情を表してしまい
あなたの評価を無駄に落としてしまうことは
デメリットです。
怒りにかられたときは時間をおく。
深呼吸をする、頭のなかで10秒数える。
気持ちが落ち着くことで、
正しい判断ができると思います。
会社をやめようかどうか迷ったときは?
一時の感情ではなく、
日々考えに考え、辞めるべきかどうかと
迷っている方もいると思います。
そういったときは、
会社の状況に対して
表と裏の両面を確認してみることを
おすすめします。
前回の記事で紹介したヒルティの「幸福論」を
解説した著書では、このようにいっています。
引用します。
「よい側面からものを見る」クセ
どんなものにも、二つの側面がある。(中略)もし、一つの側面しか見えないときは、もう一つの側面を探し出すこと。手っ取り早い方法は、見えている一面を裏返してみることだ。突然の雨は洗濯物を濡らしてしまう。しかし、それが草木には恵の雨となる、というように、どんなものにも表があれば裏がある。プラスの側面があれば、マイナスの側面も持っている。その二つを思い浮かべ、自分にとって「よい」と思われる側面だけ見つめ、考えるようにするクセをつけてしまうことである。」
例を2つあげて考えてみます。
年功序列が色濃く残り、仕事をしない上司が高給を
もらっている会社に不満があるとします。
それは裏返してみると、会社に利益が上がっており、
そういう人を抱えている余裕があるということだったり、
よほど大きなミステイクさえしなければ
ある程度の待遇は保障される安定があるともいえるかもしれません。
であれば、安定した環境を利用して
自分の時間を使い勉強し、
将来のキャリアアップ転職に
備えておくという選択肢もあります。
小規模の会社で社長のワンマンに振り回されていることが
不満な場合を裏返してみれば、大企業のように各部署の
上長にお伺いをたてる面倒はないという考え方もできます。
抑えておくべきは社長一人ということであれば、
スピーディーに物事を進めやすいことがメリットかもしれません。
このように、物事の表と裏を見たうえで
「いまどうすべきか」を考えるクセをつけておくと、
キャリアにおける「あやまった選択」を防ぐ
ことにもつながります。
いよいよ我慢できなくなったときの判断軸は?
物事の表と裏を見て判断したとしても
もうだめだ、、、と思うときの、
会社に残るかどうかの判断軸は何でしょうか?
そのときは、
一人になったときに稼げるスキルが
身につくかどうかで判断することです。
今やっている仕事に対する具体的な判断の仕方
今行っている仕事は、
以下の項目にいくつあてはまる
でしょうか?
・特別なスキルを必要としない誰でもできる仕事
・工夫の余地があまりなく差別化が難しい仕事
・同じことの繰り返しでステップアップのない仕事
・それだけで付加価値を生む(稼ぐ)ことができない仕事
以上の基準にいくつあてはまるかを
考えてみましょう。いくつかあてはまる場合、
新たなキャリアにむけて一歩を踏み出したほうが
良いかもしれません。
具体的な仕事例をみてみましょう。
一日中電話をして訪問アポを獲得する仕事で考えてみます。
話すことの向き不向きはありますが、
誰でもできる仕事の分類とみていいでしょう。
また、基本的には同じ動作の繰り返しです。
ずーっと電話をするだけならば、
稼げるスキルが身につくとは、残念ながらいいがたいです。
ただし、アポ獲得成績がよければ訪問部隊に昇格できる
などのステップがあれば、続ける選択肢もありだと思います。
目の前の仕事をクリアしたときに、
別の仕事にステップアップできるかどうかは
キャリア構築において重要な要素だと思います。
まとめ
会社を辞めたいと思ったときは、
3つのことを忘れず。
1、怒りにかられたときは時間をおく。時間をおくことで気持ちが落ち着き、冷静な判断ができるようになる。
2、物事を表と裏の両方の面から見るクセをつける。
3、会社に残るかどうか迷ったときは、一人で稼げるスキルが身につくかどうかで考える。
ご自身での判断が難しい場合はキャリアコンサルタントに相談してみましょう!
自分では気がつかなかった視点を得られます。
会社に所属しながら自分自身の価値をどう高めていくか。
この視点は常に持っておきたいものですね。
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