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不条理なことが多い世の中ですよね。
必ずしも実力のある人が上にいけるわけじゃない。
正しい意見が採用されるわけでもない。
大きな会社の中にいると、多少誤った選択をしたとしても
すぐに会社が立ち行かなくなることはありません。
だから、「本当に正しいこと」ではなく
「その会社の中で正しいこと」が正しいとなってしまう。
思わず、こんな会社辞めてやる!と啖呵をきって
明日から出社しない。
こんな思い切った行動に出たくなりますね。
でも、果たしてそれは正しい行動なのかと、悩みます。
一時の感情とインスピレーションは区別しなければならない
人生の分岐点には、思い切った行動力が必要な気がします。
タリーズコーヒージャパンの創業者松田公太さんは、
友人の結婚式でアメリカを訪れた際にスペシャリティコーヒーに出会います。
一杯のコーヒーに列をなす光景に日本でも流行ると思い、
起業を決断。
タリーズ創業者が来日した際に直談判。
結果、日本においてフランチャイズを出店する権利を得ます。
この松田さんの行動から見えることは、
インスピレーションを信じ、行動することの大事さです。
決断、独立に関する過去記事です⇊
しかし、この部分を私たちは混同しがちです。
「こんな会社辞めてやる!」
「嫌いな上司の言うことを聞くくらいなら、独立してやってやる!」
これらはインスピレーションではなく、一時の感情です。
自我から生まれた感情で取ってしまった行動は、
後々後悔することの方が多いように思います。
とはいえ、冒頭にも書いた通り不条理な世の中で、
私たちはどう決断すればよいのでしょうか。
なぜ感情に囚われた選択は失敗するのか
感情にとらわれた選択は99.9%失敗します。
それはなぜでしょうか?
仏教の世界では、自我による誤った判断の危険性を教えてくれます。
以下の本から引用します。
感情による判断、自我によるふるまいというのは、仏教的な立場から言うと、「自分のことしか見えない」という障害です。そういうものを持って人間は生まれてきます。感情をなくせないように、「自我を捨てる」のは難しいことです。世間一般の生活から離れて、仏僧として修業に励んでいても、なかなか難しい。ですが、「自我というものは錯覚である」と気づくことはできます。錯覚なんだから、それを根拠に判断したり選択したりするのは愚かなことだ、自分を不幸にすることでしかない、と気づくことで、自我に囚われた自分の考え方を変えていけるのです。
私は20代の頃に4年間勤めた記録メディアのメーカーを退職しました。
その後暗黒の日々が待っていました。
その辺はこちらの記事に書いています⇊
新規開拓で実績を残し、
仕事の自由度も高く自分の力を発揮できる環境でした。
しかし、上司への不満が抑えきれず、
恵まれた環境であるということが見えずに
「負の感情」だけで行動。
今思うと、
会社や上司はこうあるべきという「自我」で行動し、
自身の実力、キャリアを客観的にみることが
できていなかったと思います。
正しい選択をするための「3つの大事な資質」
人生を左右するような重要な選択をするときは、
「理性」を働かせなくてはなりません。
しかし、「理性」なんていっていられない!
もう我慢できないんだ!という場合もありますよね。
そういうときはせめて時間を置きましょう。
先ほどの本では、
正しい選択をするために理性を磨くための
3つの資質を紹介しています。
感情に囚われたときは時間を置く。
そして、自分を観察する。
自分は本当にそれをやりたいのかを問う。
一旦、情報を集めて精査してみる。
転職や独立への行動であれば、
人材紹介会社のエージェントへ聞いてみるなり、
先輩経営者へ意見を仰ぐなり、客観的な情報を集める手段はあります。
最低限、自分が世の中でどのような価値があるのかを
客観的にみることは必要です。
ほんの少し、流れに身を任せてみる
今、会社でつらい思いをしている人もいるかもしれません。
そんな方はこちらの記事を⇊
はちきれそうな感情に我慢ができずに
辞めてしまうことはありだと思います。
ただ、繰り返さないようにすることが大切です。
もし可能なら、自我(自分の感情、こうでならないという自分の思い)
を抑え、
目の前にことに集中し、流れに身を任せてみる。
時間が経てば、見えかたが変わってくるように思います。
焦ってはいけません。
とにかくひと呼吸おいて、情報を集めてみましょう。
自分にとってベストな選択の入り口は、
そこにあるように思います。
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※過去記事です⇊