こんにちは。
キャリアコンサルタントの
「キャリア応援隊長」です。
天職ってあるのかな…?
会社や仕事が合わないとき、
こんな風に考えがちですよね。
そんな時は、
「職務特性モデル」を用いて、
今の仕事が自分にどれくらい適しているか、
確かめてみるのがおすすめです。
更に「職務特性モデル」は
会社や仕事に対する部下のエンゲージメント
を高めることにも役立ちます。
この記事は、以下のような方のお役に立ちます。
・天職の診断方法を知りたい方
・今の仕事がどの程度適しているか知りたい方
・転職して天職を見つけたいと考えている方
・部下のエンゲージメントが低いと悩んでいる方
この記事の目次です⇊
<この記事を書いている人>
◆医療系転職エージェント歴13年目、自らも転職を6回経験。
◆ストレスで1年未満で離職した経験あり。挫折の辛さを味わいました。
◆自分の経験から、キャリアで悩む方の助けになりたいとエージェントを目指す。
◆転職系メディアへの記事掲載実績があります。
◆CDA、国家資格キャリアコンサルタントを保有。
前回の記事はコチラ⇊
【失敗しない天職診断】職務特性モデルを解説
今行っている仕事を診断してみることが、
天職を見つける第一歩です。
職務特性モデルとは?
ハックマンとオールダムが提唱した
「職務特性モデル」について解説します。
このモデルは、仕事の本質的な要素に焦点を当て、
満足度を知るためのガイドとなります。
【概要】
職務特性モデルは、仕事を構成する
5つの主要な要素に注目します。
1. 仕事の多様性
同じ仕事に異なるタイプの任務や
活動が含まれている程度を指します。
これにより、単調な仕事が避けられ、
挑戦的で興味深い仕事環境が生まれます。
2. 職務の完結性
仕事が自己完結的であるかどうかを示します。
つまり、仕事に明確なゴールがあり、一つの
サイクルとして達成まで関われるかどうかです。
この要素が高いほど、仕事に対する充実感が増します。
3. 職務の有意義性
自分の仕事が社会的に意味のあるもの
であると感じる程度を指します。
仕事が社会に貢献していると感じることは、
モチベーションや会社に対するエンゲージメント
を高める重要な要素です。
4. 裁量権
仕事を遂行する中で自分の
判断や意志を発揮できる程度を表します。
言い換えると、上司や会社からの制約が
少ない状態であればあるほど、自分のアイデア
を活かせることができ、仕事の魅力を高めます。
5. フィードバック
仕事の成果に対する評価や情報の提供を指します。
適切なフィードバックがあることで、
成長の機会が増え、モチベーションが維持されます。
自身の仕事に照らし合わせて
考えてみましょう。
これらの要素がバランスよく備わった仕事環境こそ、
適性に合った充実感と成果を生む仕事=天職と言えます。
天職は後からわかる?
仕事の充実度を測るときは、5つの要素を
以下の式に当てはめて考えます。
裁量権とフィードバックは掛け算になっている
ことに注目しましょう。
これは、平凡に感じられる仕事であっても、
裁量が大きく、適切なフィードバックのある
職場環境であれば、その仕事が天職に
化ける可能性を示します。
どんな仕事でも「まずはやってみる」
重要性が示されていますね。
【失敗しない天職診断】転職エージェントは天職か?
では、私が行っている転職エージェントの仕事
を特務特性モデルを用い天職か診断してみます。
☆5段階で、各要素の右側に満足度を採点
してみました。
1. 仕事の多様性☆☆☆☆
→両面エージェントなので、求人企業、求職者両面
対応します。求職者ヒアリング、求人開拓、契約作業、
面接対策、面接同行、面接結果の回収、クロージング、
入社後フォローなど、業務は多岐に渡るため、
多様性のある業務といえます。
2. 職務の完結性☆☆☆☆☆
→「転職決定」という明確なゴールがあり、
ファーストヒアリングから入社まで一貫して
担当するため、完結性は高いといえます。
3. 職務の有意義性☆☆☆☆
→転職が決まると、求職者からは
「あなたのおかげで良い職場が見つかった」
と喜ばれ、企業からは
「良い人を紹介してくれた」と感謝されます。
更に、私が個人的に感じているこの仕事の
有意義性は「雇用を増やす」ことができること。
雇用されることで個人の生活は豊かになり、
企業はサービスを向上させることができ、
それにより社会全体が豊かになってゆきます。
総じて、転職エージェントは有意義性が
高いと感じながら、仕事ができています。
4. 裁量権☆☆☆☆
→転職エージェントは、自分をハブとした
仲介作業が多いので、かなりの部分を
個人の裁量で進められる仕事です。
8割程度はリモートワークのため、
裁量はかなり委ねられている環境です。
5. フィードバック☆☆☆
→この点は、会社や上司の姿勢に左右されます。
今の会社ではフィードバック面談はあるものの
年2回程度と頻度は多くないため、やや物足りなさ
を感じます。
以上が診断した結果です。
全体として、職務や働く環境は満足度が高い
と感じられています。
職務特性モデルをどう転職に活かすか?
自身の仕事を職務特性モデルを用い
診断した後は、
点数が高い要素と、低い要素
にそれぞれ注目してみます。
私の例でいうと、
フィードバック以外の要素は
満足度が高いです。
更に満足度を上げるには、
フィードバックの頻度が高く、
成果が収入へより直結する
会社へ転職することが考えられるでしょう。
上司に1on1面談の機会を増やして
もらうようお願いしてみることも
方法の一つだと思います。
「天職かどうかは後でわかる」
転職だけが解決策だとは思いません。
まずは続けてみること、
今の職場でできることはやってみる
ことも大事だと考えます。
職務特性モデルで部下のエンゲージメントを高めよう
職務特性モデルは天職診断だけでなく、
会社や仕事に対する部下のエンゲージメントを
高めることにも活用できます。
仕事の満足度を測るために、
以下の式を再度確認してみましょう。
部下が置かれている状況と、
それぞれの要素を採点し、
不十分だと思われる要素はテコ入れします。
■例えば、単調な仕事の繰り返しになっている場合、
「仕事の多様性」に問題があると考えられます。
新たな役割を与えてみることで満足度が
高まる可能性が考えられます。
■仕事に対する熱意が感じられない場合、
その仕事が社会のどの部分に役だっているのか
を具体的に説明してみましょう。
取り組み姿勢を変えることができます。
■仕事そのものを変えることが難しい場合でも、
裁量権とフィードバックは明日からすぐに
改善できます。
部下を持つ立場の場合、
常に職務特性モデルの5つの要素を
チェックする癖をつけましょう。
エンゲージメントの低下を防ぎ、
部下の退職を未然に防ぐことに
つながります。
【まとめ】職務特性モデルで失敗しない「天職診断」を実現
当記事の要点をまとめます。
・天職診断を行うには、まずは今行っている仕事を診断
してみるのがおすすめ
・診断方法は「職務特性モデル」の5つの要素を職務環境
に照らし合わせ、採点してみる
・点数の高い要素と低い要素に注目し、低い要素を高める
ことで天職に近づくことができる
・「職務特性モデル」は部下のエンゲージメントを高める
ことにも有効である
この記事が理想的な職務環境を見つけ、
より充実したキャリアを築く手助けに
なれば幸いです。
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【この記事の執筆者】
キャリア応援隊長(国家資格キャリアコンサルタント)
医療系転職エージェントで約12年間、1,000名以上の相談件数、350名以上の転職支援に携わってまいりました。キャリア相談、面接練習のお問合せはお気軽にご連絡くださ
い。
☆詳しいプロフィールはコチラ⇊(coconalaの紹介ページへ飛びます)☆
キャリア応援隊長さん(人材紹介・派遣営業職)のプロフィール | ココナラ (coconala.com)
■保有資格等■
・国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:16124882)
・CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)(登録番号:CDA138340) ・ジョブ・カード作成アドバイザー(登録番号:on17-00334)
・SynapseMarketingCollege/マーケティング・ベーシックス講座修了(2007年10月期)
・アサーティブ・ジャパン/アサーティブ・トレーニング基礎・応用講座修了(2020年11月・2021年2月)